VMインポートエラー発生時の確認事項
最初の対処
- 仮想化基盤の状況により、VMインポートが失敗する可能性があります。まずは再インポートを試行してください。
クラウド操作方法ガイド(コンピューティング:VM再インポート) - 再度インポートエラーが発生した場合、以下の項目を確認してください。
- VMイメージの仮想マシンの設定やOSの設定に問題がないか、以下のユーザーガイドを参照してください。
クラウドユーザーガイド(コンピューティング:VMイメージの作成方法) - インポート可能なOSとなっているか、常に最新の情報を参照し、対応有無を確認してください。
なお、前提として、最新バージョンのVMware Tools/open-vm-toolsの利用を推奨します。詳細は以下を参照してください。
VMware Tools/open-vm-toolsのバージョンについて - インポート元サーバーにマウントしているディスクはインポートできません。マウントしているディスクを外してから、VMイメージを作成してください。
※Linux系OSについては、ディスクを外した状態でfstabを更新しなかった場合、OSが起動できません。
OSが正しく起動できることを確認した上で、VMイメージを作成してください。 - OVFファイルの通過条件に適用されているか、以下の技術仕様/制限値を参照してください。
クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:VMインポート) - インポートエラーが発生したサーバーに対し、コントロールパネルのコンソールからログインが可能です。コンソールでログインし、下記OSの設定を確認してください。
IPアドレスが自動割り当てとなっているネットワークの場合
IPアドレスが静的割り当てとなっているネットワークの場合
VMware Toolsの起動の確認
- VMイメージの仮想マシンの設定やOSの設定に問題がないか、以下のユーザーガイドを参照してください。
- 上記を実施しても改善しない場合は、改善しない場合 を参照してください。
コンソールから確認する事項
IPアドレスが自動割り当てとなっているネットワークの場合
- IPアドレスが自動割り当てとなっているネットワークをインポートするサーバーに接続するには、ネットワークインターフェースの設定ファイルでDHCPを有効にしてください。
- MACアドレスやUUIDが明記されている場合は記述をコメントアウト、または削除してください。
- グローバル・プライベート両方のネットワークをDHCP有効の状態でインポートしてください。
- インポートするサーバーにて、DHCPのサービスを起動させてください。
- OSのファイアウォール(Linux系OSはiptables、Windows系OSはWindowsファイアウォールなど)で、外部からのDHCPの通信(UDP67番・68番)を許可してください。
以下は、設定例になります。詳細は対象OSのドキュメントを参照してください。
・Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Rocky Linux/AlmaLinuxの場合
# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
----------
DEVICE=eth0
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
----------
※HWADDRの行が存在する場合はインポートエラーになる可能性があります。
※グローバルIPを利用する場合は、eth1の設定ファイルifcfg-eth1も存在している必要があります。
※/etc/sysconfig/network-scriptsの配下に、ifcfg-ethのバックアップファイルを作成したい場合、_ifcfg-eth0_yyyymmdd のようなファイル名で作成してください。
・Ubuntu 16.04以前の場合
# cat /etc/network/interfaces
----------
# The primary network interface
auto ens160
iface ens160 inet dhcp
auto ens192
iface ens192 inet dhcp
----------
・Ubuntu 18.04以降の場合
# cat /etc/netplan/[x].yaml
----------
network:
version:2
ethernets:
ens[x]:
dhcp4: true
ens[y]:
dhcp4: true
----------
IPアドレスが静的割り当てとなっているネットワークの場合
- VMインポートでサーバー作成の際に、プライベートLANのIPアドレスには「指定しない」を選択する必要があります。
以下ページに記載の「IPアドレスが静的割り当てとなっているネットワークの場合」も合わせて参照してください。
クラウドユーザーガイド(コンピューティング:VMイメージの作成方法)
VMware Toolsの起動の確認
VMware Toolsがインストールされ、起動している必要があります。
VMware Toolsが起動していないサーバーはインポートエラーとなります。
Vmware Toolsの起動状態、起動方法、インストール手順は、以下を参照してください。
クラウドユーザーガイド(コンピューティング:VMware Tools操作ガイド)
クラウドユーザーガイド(コンピューティング:VMware Tools/open-vm-toolsインストール・アップグレード)必須バージョンに満たないVMware Tools/open-vm-toolsを利用した場合、コントロールパネルおよびニフクラAPIが正常に動作しない場合があります。
VMware Toolsの必須バージョンについては、以下を参照してください。
クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:VMware Tools/open-vm-tools)
改善しない場合
上記でも改善しない場合は、下記トラブル窓口のお問い合わせフォームより、連絡してください。
トラブルお問い合わせ窓口- サポートにあたり以下のコマンド実行結果をヒアリングします。
インポートするサーバーのOSに合わせて、事前に情報取得をお願いします。
- サポートにあたり以下のコマンド実行結果をヒアリングします。
・RedHat系の場合
・OSバージョン情報
# cat /etc/redhat-release
・CPU情報
# cat /proc/cpuinfo
・メモリ情報
# cat /proc/meminfo
・インターフェース状態
# ifconfig -a #Red Hat Enterprise Linux 6/CentOS 6以前
# ip a #Red Hat Enterprise Linux 7/CentOS 7/Rocky Linux 8/AlmaLinux 8以降
・インターフェース定義ファイル
# find /etc/sysconfig/network-scripts -name ifcfg-* -ls -exec cat {} \;
・network-scriptsディレクトリ確認
# ls -al /etc/sysconfig/network-scripts/
・VMware Toolsのインストール確認
# rpm -qa | grep vmware-tools
# rpm -qa | grep open-vm-tools
・VMware Tools自動起動設定
# chkconfig --list | grep vmware-tools-services
# systemctl list-unit-files | grep vmtoolsd.service
・DHCPのプロセス確認
# ps -ef | grep dhclient
・VMware Toolsのプロセス確認
# ps -ef | grep vmtoolsd
・OSのFWでDHCP通信が許可されているか確認
# iptables -L #Red Hat Enterprise Linux 6/CentOS 6以前
# cat /etc/sysconfig/iptables #Red Hat Enterprise Linux 6/CentOS 6以前
# firewall-cmd --list-all-zones #Red Hat Enterprise Linux 7/CentOS 7/Rocky Linux 8/AlmaLinux 8以降
・VMware Toolsバージョン確認
# vmware-toolbox-cmd -v
・70-persistent-net.rules確認
# cat /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules
・Ubuntu系の場合
・OSバージョン情報
# cat /etc/lsb-release
・CPU情報
# cat /proc/cpuinfo
・メモリ情報
# cat /proc/meminfo
・インターフェース状態
# ip a
・インターフェース定義ファイル
# cat /etc/network/interfaces #Ubuntu 16.04以前
# cat /etc/netplan/*.yaml #Ubuntu 18.04以降
・VMware Toolsのインストール確認
# dpkg -l vmware-tools
# dpkg -l open-vm-tools
・VMware Tools自動起動設定
# sysv-rc-conf --list | grep open-vm-tool #Ubuntu 14.04以前
# systemctl list-unit-files | grep open-vm-tools.service #Ubuntu 16.04以降
・DHCPのプロセス確認
# ps -ef | grep dhclient # Ubutnu 16.04以前
・VMware Toolsのプロセス確認
# ps -ef | grep vmtoolsd
・OSのFWでDHCP通信が許可されているか確認
# ufw status
・VMware Toolsバージョン確認
# vmware-toolbox-cmd -v
・70-persistent-net.rules確認
# cat /etc/udev/rules.d/70-persistent-net.rules