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【重要なお知らせ】サービス統合に基づくサービス名称の読み替えのお願い(2024年4月1日)

2024年4月1日をもって、「ニフクラ」は、「FJcloud-V」に統合し、名称を変更しました。
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ニフクラ ユーザーガイド

クラウド トップ>コンピューティング>ユーザーガイド>増設ディスクのディスク拡張後のパーティションの拡張:Linux系OSの場合

増設ディスクのディスク拡張後のパーティションの拡張:Linux系OSの場合

コントロールパネルより増設ディスクのディスク拡張後に、OSからパーティションを拡張させる設定の一例を説明します。お客様のご利用に応じて詳細設定を行ってください。

  • 切り戻しが必要な場合に備えて、パーティションの拡張操作の前にスナップショットの取得を推奨します。
  • 事前にコントロールパネルより、ディスクを拡張する必要があります。
  • 2TBより大きいディスクを作成する場合にはGPTのパーティションスタイルに変更する必要があります
  • 本ページでは、スタンダードイメージとして提供している Ubuntu 22.04 において、ext4でフォーマットした100GBの増設ディスクを200GBへ拡張する例として解説いたします。
    • スタンダードイメージとして提供しているLinux系OSイメージにおいても、本手順を適用できます。

作業概要

手順の流れは以下の通りです。

  • パーティションの形式を確認します。
  • コントロールパネルよりディスクを拡張します。
  • コントロールパネルよりスナップショットを取得します。
  • OSにてディスクの拡張を認識させます。
  • OSにてパーティションを拡張します。
  • OSにてファイルシステムを拡張します。
  • ファイルシステムの拡張に成功した後に、コントロールパネルよりスナップショットを削除します。

手順

  1. 現在利用しているパーティションがMBRとGPTどちらであるかを parted コマンドを使用して確認します。今回拡張対象のデバイスは /dev/sdb 、パーティション番号は 1 とします。

    [root@localhost ~]# parted /dev/sdb
    GNU Parted 3.5
    Using /dev/sdb
    Welcome to GNU Parted! Type 'help' to view a list of commands.
    (parted) p
    Model: VMware Virtual disk (scsi)
    Disk /dev/sdb: 4295GB
    Sector size (logical/physical): 512B/512B
    Partition Table: msdos
    Disk Flags: 
    
    Number  Start   End     Size    Type     File system  Flags
     1      1049kB  2147GB  2147GB  primary  ext4

    Partition Table を確認します。MBR(msdos)の場合、2TBを超えて拡張できません。
    2Tを超える領域を利用するためには、追加したディスクの設定方法(マウント手順)を参考にGPTで作成し直してください。

    qを入力しpartedを終了します。

    (parted) q
  2. ファイルシステムを拡張する前に、現在の状態を確認します。

    以下の/dev/sdb 100GB が増設ディスクに該当します。

    # df -h
    Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
    udev            215M     0  215M   0% /dev
    tmpfs            49M  740K   48M   2% /run
    /dev/sda3        28G  1.7G   24G   7% /
    tmpfs           241M     0  241M   0% /dev/shm
    tmpfs           5.0M     0  5.0M   0% /run/lock
    tmpfs           241M     0  241M   0% /sys/fs/cgroup
    /dev/sda1       464M   70M  366M  17% /boot
    tmpfs            49M     0   49M   0% /run/user/0
    /dev/sdb1        98G   61M   93G   1% /add_disk1 # こちらのファイルシステムが対象
    # lsblk
    NAME   MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
    sda      8:0    0   30G  0 disk 
    ├─sda1   8:1    0  487M  0 part /boot
    ├─sda2   8:2    0    2G  0 part [SWAP]
    └─sda3   8:3    0 27.6G  0 part /
    sdb      8:16   0  100G  0 disk 
    └─sdb1   8:17   0  100G  0 part /add_disk1 # こちらのパーティションが対象
    sr0     11:0    1 1024M  0 rom 
  3. コントロールパネルよりディスクを拡張します。

  4. スナップショットを作成します。

  5. ディスクのリサイズを認識させるためにOSの再起動を行います。OSの再起動を行った場合は、手順 7 へ移動します。

    # reboot
  6. OSの再起動をさせずにディスクのリサイズを認識させる場合は、以下の手順を実施します。

    デバイスIDを確認するために lsscsi をインストールします。

    Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7.x以降の場合

    # yum -y install lsscsi

    Ubuntu 18.04以降の場合

    # apt -y install lsscsi

    ディスク拡張を行った増設ディスクのデバイスIDを確認します。

    # lsscsi
    [1:0:0:0]    cd/dvd  NECVMWar VMware IDE CDR10 1.00  /dev/sr0 
    [2:0:0:0]    disk    VMware   Virtual disk     2.0   /dev/sda 
    [2:0:1:0]    disk    VMware   Virtual disk     2.0   /dev/sdb # こちらのデバイスが対象

    確認したデバイス ID をいれて、以下のコマンドを実行し、ディスクのリスキャンをします。
    「2:0:1:0」は上記で確認したデバイスIDです。環境に合わせて変更してください。

    # echo 1 > /sys/class/scsi_disk/2\:0\:1\:0/device/rescan

    sdbが 200 GB に認識出来たことを確認します。

    # lsblk
    NAME   MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
    sda      8:0    0   30G  0 disk 
    ├─sda1   8:1    0  487M  0 part /boot
    ├─sda2   8:2    0    2G  0 part [SWAP]
    └─sda3   8:3    0 27.6G  0 part /
    sdb      8:16   0  200G  0 disk              # こちらのデバイスが対象
    └─sdb1   8:17   0  100G  0 part /add_disk1
    sr0     11:0    1 1024M  0 rom
  7. パーティションを拡張するために growpart をインストールします。

    Red Hat Enterprise Linux/CentOS 7.x以降の場合

    # yum -y install cloud-utils-growpart
  8. パーティションを拡張するために、以下の手順を実施します。

    手順 1 で確認したデバイス名とパーティション番号を指定し、以下のコマンドにてパーティションを拡張します。

    # export LANG="en_US.UTF-8" # シェルのLANGの設定により growpart が失敗する可能性があるため
    # growpart /dev/sdb 1
    CHANGED: partition=1 start=2048 old: size=209713152 end=209715200 new: size=419428319,end=419430367

    コントロールパネルよりディスクを拡張していない場合や、OSにてディスクの拡張を認識できていない場合は、以下のエラーが表示されます。

    # growpart /dev/sdb 1
    NOCHANGE: partition 1 could only be grown by -33 [fudge=2048]

    パーティションが拡張出来ていることを確認します。

    # lsblk
    NAME   MAJ:MIN RM  SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
    sda      8:0    0   30G  0 disk 
    ├─sda1   8:1    0  487M  0 part /boot
    ├─sda2   8:2    0    2G  0 part [SWAP]
    └─sda3   8:3    0 27.6G  0 part /
    sdb      8:16   0  200G  0 disk 
    └─sdb1   8:17   0  200G  0 part /add_disk1 # こちらのパーティションが対象
    sr0     11:0    1 1024M  0 rom
  9. ファイルシステムを拡張するために、以下の手順を実施します。

    上記で確認したデバイス名とパーティション番号を指定し、以下のコマンドにてファイルシステムを拡張します。

    # resize2fs /dev/sdb1
    resize2fs 1.46.5 (30-Dec-2021)
    Filesystem at /dev/sdb1 is mounted on /add_disk1; on-line resizing required
    old_desc_blocks = 13, new_desc_blocks = 25
    The filesystem on /dev/sdb1 is now 52428539 (4k) blocks long.

    ファイルシステムが拡張したことを確認します。

    # df -h
    Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
    udev            215M     0  215M   0% /dev
    tmpfs            49M  744K   48M   2% /run
    /dev/sda3        28G  1.7G   24G   7% /
    tmpfs           241M     0  241M   0% /dev/shm
    tmpfs           5.0M     0  5.0M   0% /run/lock
    tmpfs           241M     0  241M   0% /sys/fs/cgroup
    /dev/sda1       464M   70M  366M  17% /boot
    tmpfs            49M     0   49M   0% /run/user/0
    /dev/sdb1       197G   60M  188G   1% /add_disk1 # こちらのファイルシステムが対象
  10. すべての操作が完了したら、スナップショットを削除して下さい。



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