ディスクがリードオンリーになった場合の対応手順
ディスクがリードオンリーになっているか確認し、対応する手順の例です。
ディスク障害をきっかけとして、特定のディスクのみ確認するには、クラウドユーザーガイド(コンピューティング:OSから見えているディスクと、増設ディスクの紐付け方法)を参考に調査するべきディスクを特定してください。
Linux系OS
以下の手順にてマウント状態を確認し、必要な対処を実施してください。
mountコマンドを事項し、リードオンリーのroと表示されている行を探します。
$ mount /dev/sda2 on / type ext3 (rw) proc on /proc type proc (rw) sysfs on /sys type sysfs (rw) devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620) /dev/sda6 on /var type ext3 (rw) /dev/sda5 on /usr/local type ext3 (rw) /dev/sda1 on /boot type ext3 (rw) tmpfs on /dev/shm type tmpfs (rw) none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw) sunrpc on /var/lib/nfs/rpc_pipefs type rpc_pipefs (rw) nfsd on /proc/fs/nfsd type nfsd (rw) /dev/sdb1 on /logs type ext3 (ro) /dev/sdc1 on /auditlog type ext3 (rw)
上記例の/dev/sdb1のようにroと表示されている行がある場合は継続の作業を実施してください。
表示されない場合はリードオンリーになっているディスクはありません。リードオンリーに対する対処は不要です。リードオンリーになっているディスクによって対応が変わります。
- ローカルディスクがリードオンリーの場合
リードオンリーになっているディスクが/dev/sda[0-9]の場合、ローカルディスクがリードオンリーとなっています。再起動途中に停止した時に対応できるように、コンソールから接続します。
コンソールよりサーバーを再起動します。
起動時にfsckを求められたら、案内に従い実施します。
例) /dev/sda3へのfsck
# fsck -y /dev/sda3 ~fsck の修復ログ~
再起動後、再度mountコマンドを実行し、リードオンリーになっている行が無いことを確認します。
- 増設ディスクがリードオンリーの場合
リードオンリーになっているディスクが/dev/sdaで始まっていない場合、増設ディスクがリードオンリーとなっています。増設ディスク領域を一旦アンマウントします。
アンマウントしたディスクに対して、fsckを実施します。
以下コマンド例の[filesys]は/dev/sdb1等のデバイス名を指定してください。# fsck -y [filesys] ~fsck の修復ログ~
再度、マウントしてください。
- ローカルディスク、増設ディスク両方がリードオンリーの場合
「ローカルディスクがリードオンリーの場合」を参考に、サーバーの再起動を実施する。
起動時にfsckを求められた場合、先にmountコマンドで確認した、すべての/dev/sdで始まるディスクに対してfsckを実施する。
例) /dev/sda3、/dev/sdb1へのfsck
# fsck -y /dev/sda3 ~fsck の修復ログ~ # fsck -y /dev/sdb1 ~fsck の修復ログ~
再起動を実施する。
- ローカルディスクがリードオンリーの場合
Windows系OSの場合
Windowsにおいて、ディスクがリードオンリーになっているか確認する提供可能な手順はありません。
Windowsの場合、動作が不安定であれば再起動を実施してください。