シングルユーザーモードでのログイン手順
コンソールから、シングルユーザーモードでログインする手順です。
ここで紹介するのは一例です。表示される内容はOSのバージョン、設定により影響をうけます。
また、他の方法でもシングルユーザーモードにログインできます。
Red Hat系Linux 7以降の場合
Red Hat系Linux 7以降の手順です。Red Hat系Linux 7未満はRed Hat系Linux 6以前の場合を参照してください。
- コントロールパネルより対象サーバーを起動。
- コントロールパネルより対象サーバーのコンソール機能を起動。
- サーバーを再起動する。
例)- コンソールからOSにログインし、OS上から再起動を実施する。
- コンソール画面の「Ctrl + Alt + Delete」を押して、OSを再起動させる。
- コントロールパネルより、再起動を実施する
このとき、「BIOS画面で停止する」を有効にすると、次の操作が実施しやすくなります。
コンソール起動後、BIOSから抜けるにはカーソルキー[→]を押下し、「Exit Discarding Changess」を選択し、BIOSの画面を抜けてください。
- GRUBの画面が表示され、起動するOSを選択する画面が表示されている間にキーボードの’e’を入力する。
入力を受けるタイミングが短いため、BIOS画面が終わったら早めに押下してください。 - 表示された編集画面にて「linux」から始まる行を探す。
- 行の後ろ側にある「rhgb」を消去し、行末に「rw init=/bin/sh」を入力する。
修正前
load_video set gfx_payload=keep insmod gzio linux ($root)/vmlinuz-x.xx.x-xxx.xx.e1x.x86_64 root=UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxxxxxx ro crashkernel=auto rhgb quiet ☆この行 initrd ($root)/initramfs-x.xx.x-xxx.xx.e1x.x86_64.img $tuned_initrd
修正後
load_video set gfx_payload=keep insmod gzio linux ($root)/vmlinuz-x.xx.x-xxx.xx.e1x.x86_64 root=UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxxxxxx ro crashkernel=auto quiet rw init=/bin/sh initrd ($root)/initramfs-x.xx.x-xxx.xx.e1x.x86_64.img $tuned_initrd
- 「Ctrl」+「x」を押し起動する。
- シングルユーザーモードで起動したことを確認し、必要な作業をする。
例)パスワードを設定する場合
# passwd (Red Hat系Linux 8系以降)パスワード設定後に下記のコマンドを実行ください。 # touch /.autorelabel
例)fstabの設定を確認、変更する場合
# vi /etc/fstab
- 必要な作業が完了したら、通常起動を実施。
# exec /sbin/init を実行。
Red Hat系Linux 6以前の場合
Red Hat系Linux 6以下の手順です。Red Hat系Linux 7以上はRed Hat系Linux 7以降の場合を参照してください。
- コントロールパネルより対象サーバーを起動。
- コントロールパネルより対象サーバーのコンソール機能を起動。
- サーバーを再起動する。GRUBのタイムアウト時間が非常に短いため、コントロールパネルからの操作を推奨します。
例)- コントロールパネルより、再起動を実施する
このとき、「BIOS画面で停止する」を有効にすると、次の操作が実施しやすくなります。
コンソール起動後、BIOSから抜けるにはカーソルキー[→]を押下し、「Exit Discarding Changess」を選択し、BIOSの画面を抜けてください。 - コンソールからOSにログインし、OS上から再起動を実施する。
- コンソール画面の「Ctrl + Alt + Delete」を押して、OSを再起動させる。
- コントロールパネルより、再起動を実施する
- GRUBの画面が表示され、起動するOSを選択する画面が表示されている間にキーボードの’e’を入力。
- 表示された編集画面にて「kernel」から始まる行を探す。
- 行の後ろ側にある「rhgb」を消去、行末に「single」を入力しEnterを押す。
修正前
root (hd0,0) kernel /vmlinuz-x.x.xx-xxx.el6.x86_64 ro root=UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxxxxxx rhgb quiet ☆この行 initrd /initramfs-x.x.xx-xxx.el6.x86_64.img
修正後
root (hd0,0) kernel /vmlinuz-x.x.xx-xxx.el6.x86_64 ro root=UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxxxxxx quiet single initrd /initramfs-x.x.xx-xxx.el6.x86_64.img
- 再度起動コマンド画面が表示される。そのまま’b’を入力。
- シングルユーザーモードが起動される。
Ubuntuの場合
Ubuntuのデフォルト設定は、シングルユーザーモードのログインができない設定となっています。
必要に応じてOS上の設定を変更し、シングルユーザーモードでのログインが行える設定にしてください。