VMware Tools/open-vm-toolsインストール・アップグレード
VMware Tools/open-vm-toolsインストール・アップグレード手順を説明します。
Windows系サーバーでは、VMware Toolsを利用してください。
VMware Toolsのインストール・アップグレード
VMware Tools のインストール・アップグレード手順を説明します。
- 切り戻しに備えて、VMware Tools のインストール・アップグレード操作の前にスナップショットを取得してください。
- 作業は途中で中断できません。作業時間を十分に確保して実施してください。
Linux系サーバー事前手順
事前にVMware Toolsのアンインストールを実施してください。
アンインストール手順はVMware Toolsのアンインストールを確認してください。
以下のディレクトリが存在する場合は、事前に削除してください。
/tmp/vmware-root
/tmp/vmware-tools-distrib
注意事項
- 長期間起動しているサーバーを再起動すると、OS起動時にfsckが実行され、OSの起動に時間がかかる可能性があります。
- fsckの実行を制御する方法はニフクラユーザーガイド(TIPS:利用者作業範囲(OS等)編)_fsckの定期実行を制御する設定を参照してください。
Red Hat系Linux 7以降、Ubuntu 14.04以降のサーバー
open-vm-toolsのインストールを実施してください。
Red Hat系Linux 5/6 、Ubuntu 10.04、12.04 のサーバー
該当OSは、2022年9月時点で最大でv10.3系までしかアップデートが出来ません。
- VMware Toolsのダウンロード
以下2つの方式があります。- LinuxゲストOS用Operating System Specific Packageを使う形式(以降、OSP版と表記)。
OSP版を利用する場合はVMware Toolsをダウンロードし、インストール対象のサーバーへ転送し展開します。
その後、手順4から実施します。 - ISOをマウントしてtar.gzを展開しインストールする形式(以降、ISO版と表記)。
ISO版を利用する場合はBroadcom社のサイト からVMware Tools packages for LinuxのVMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gzファイルをダウンロードします。
ダウンロードにはBroadcom Support Portalの登録が必要です。
isoファイルのマウント方法により、手順2または手順3のどちらかを実施します。- インストール対象のサーバー内部でループバックマウントを実施する場合は、手順2を参照してください。
- ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合は、手順3を参照してください。
- LinuxゲストOS用Operating System Specific Packageを使う形式(以降、OSP版と表記)。
- インストール対象のサーバー内部でループバックマウントを実施する場合
ダウンロードしたファイルを、再インストール対象のサーバーへ転送します。
# scp VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz user@<IPアドレス>:"/home/user/"
ダウンロードしたファイルを解凍します。
# tar xzvf VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz # tree ├── vmtools │ ├── buildNumber.txt │ ├── isoimages_manifest.txt │ ├── isoimages_manifest.txt.sig │ ├── linux_avr_manifest.txt │ ├── linux_avr_manifest.txt.sig │ ├── linux.iso # このisoファイルを利用 │ ├── linux.iso.sha │ ├── linux.iso.sig │ └── version.txt
ISOファイルをマウントします。
クラウドユーザーガイド(コンピューティング:OS上でのISOマウント方法:Linux系OSの場合)を参考に、ISOファイルをマウントします。「linux.iso」がマウント対象です。# mkdir /mnt/cdrom # mount -o loop -t iso9660 /home/user/VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx/vmtools/linux.iso /media/cdrom
ISOファイルをマウント後、以下のtar.gzファイルが存在することを確認します。
# ls /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
ファイルを展開します。
# cd /tmp/ # tar xzvf /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz # cd vmware-tools-distrib/
ISOファイルをアンマウントしておきます。
# umount /media/cdrom
続いて、手順4を実施してください。
- ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合
ISOイメージ機能の詳細は、機能・サービス ISOイメージを確認してください。作業環境にて、ダウンロードしたファイルを解凍しlinux.isoファイルを取得します。
# tar xzvf VMware-Tools-core-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz # tree ├── vmtools │ ├── buildNumber.txt │ ├── isoimages_manifest.txt │ ├── isoimages_manifest.txt.sig │ ├── linux_avr_manifest.txt │ ├── linux_avr_manifest.txt.sig │ ├── linux.iso # このisoファイルを利用 │ ├── linux.iso.sha │ ├── linux.iso.sig │ └── version.txt
クラウド操作方法ガイド(コンピューティング:ISOイメージ:サーバーにマウント・サーバーからアンマウント) を参考に、linux.isoを対象サーバーへマウントします。
OSよりCDをマウントします。
# mkdir /mnt/cdrom # mount /dev/cdrom/ /mnt/cdrom/
ISOファイルをマウント後、以下のtar.gzファイルが存在することを確認します。
# ls /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
ファイルを展開します。
# cd /tmp/ # tar xzvf /media/cdrom/VMwareTools-10.3.x-xxxxxxxx.tar.gz
CDをアンマウントします。
# umount /media/cdrom
クラウド操作方法ガイド(コンピューティング:ISOイメージ:サーバーにマウント・サーバーからアンマウント) を参考に、linux.isoを対象サーバーからアンマウントします。
続いて、手順4を実施してください。
- VMware Toolsのインストール
VMware Toolsのインストール
すべてデフォルトの設定となる「-d」オプションを付与してインストールしてください。
デフォルトから変更する場合は、対話形式での対応となります。Enterキーを押下して次に進みつつ適時修正し、最後まで進めてください。# cd /tmp/vmware-tools-distrib/ # ./vmware-install.pl -d #対話形式の場合は、「-d」オプションは付与しません。
インストール後のバージョン確認
VMware Toolsが再インストールされていることを確認します。# vmware-toolbox-cmd -v
- vmtoolsd起動状態確認
vmtoolsdプロセスが動作していることを確認します。
# ps -ef | grep vmtoolsd root 23873 1 0 10:31 ? 00:00:00 /usr/sbin/vmtoolsd root 29071 21724 0 10:35 pts/0 00:00:00 grep vmtoolsd
VMware Tools再インストール時の再起動の要否について
Red Hat系Linux 5/6 、Ubuntu 10.04、12.04 において、VMware Tools由来のドライバを利用している場合、再起動が必須となる可能性があります。
OS同梱のドライバを利用している場合は再起動が不要です。
バージョンに “-k” が付いているものはOS同梱のドライバで、“-k” が付いていないものは VMware Tools由来のドライバです。
OS同梱のドライバであれば、VMware Toolsの再インストール時に再起動は発生しません。
vmxnet3ドライバがVMware Tools由来か、OS同梱のドライバかを確認するには、以下のコマンドを実行してください。
# ethtool -i eth0 # 利用中のネットワークインターフェースを指定してください。 driver: vmxnet3 version: 1.4.a.0-k-NAPI # -kがついている場合はOS同梱ドライバとなります。
再起動が出来ない場合、手動でドライバを再ロードしてください。
再起動または手動による再ロードを実施しないと、トラブルが発生する可能性があります。
- OS初期化スクリプトの設定
- OS初期化スクリプトのご利用設定_Linux系サーバー(Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Rocky Linux、AlmaLinux)設定手順を参考に、OS初期化スクリプトを設定してください。
Windows系サーバー事前手順
以下のファイルが存在する場合は、事前に削除してください。
C:\Windows\Temp\vmware-SYSTEM\VMwareToolsUpgrader.exe
Windows系サーバー
VMware Toolsのダウンロード
Broadcom社のサイト(Broadcom Support Portalの登録が必要です)もしくは Index of tools/releases/ からVMware Toolsをダウンロードします。
インストーラーの展開方式により、手順が分岐します。- インストール対象のサーバーへexeファイルを転送する場合は、手順2を参照してください。
- ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合は、手順3を参照してください。
インストール対象のサーバーへexeファイルを転送する場合
- Broadcom Support PortalからVMware Tools for Windows,64-bit in-guest installerのVMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exe.zipをダウンロードしてください。
- VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exe.zipを解凍し、抽出したVMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exeを対象サーバーに転送してください。
- 続いて、手順4を実施してください。
ニフクラのISOイメージ機能を利用する場合
- Broadcom Support PortalからVMware Tools packages for WindowsのVMware-Tools-windows-x.x.x-xxxxxxxxx.zipをダウンロードします。
- VMware-Tools-windows-x.x.x-xxxxxxxxx.zipを解凍し、windows.isoを取得します。
- ISOイメージ:サーバーにマウント・サーバーからアンマウントを参考に、windows.isoをニフクラのISOサービスで対象サーバーへマウントします。
CDとしてマウントすることで、VMware-tools-x.x.x-xxxxxxxx-x86_64.exeを取得します。
インストーラーを実行
- ダウンロードしたexeファイルを実行します。
- インストーラー実行中にリモートデスクトップ接続が切断される場合がありますが、再接続して作業再開してください。
- コントロールパネルのサーバーステータスが「異常」となる場合がありますが、インストール完了後に「オンライン」に戻ります。
- WindowsServer2008の場合、使用中のファイルの停止が案内される場合がありますが、「再試行」により続行されます。
- 再インストール前にインストールされていたVMware Toolsのドライバのバージョンによっては、OSの再起動要求が発生します。手順にそって再起動をしてください。
再起動が求められない場合は再起動は不要です。
- ダウンロードしたexeファイルを実行します。
バージョン確認
コマンドプロンプトで、以下のコマンドを実行し、バージョンを確認します。"C:\Program Files\VMware\VMware Tools\VMwareToolboxCmd.exe" -v
open-vm-tools のインストール・アップグレード
open-vm-tools のインストール・アップグレード手順を説明します。
open-vm-toolsインストール以降、アップグレード時に再起動は不要です。
対象のディストリビューションにより、インストール手順が異なります。
以下のOSではopen-vm-toolsのインストールは不可能のため、VMware Toolsのインストール・アップグレードを検討してください。
- Red Hat Enterprise Linux 6.x以下
- CentOS 6.x以下
- Windows Server 系
事前手順
事前にopen-vm-toolsのアンインストールを実施してください。アンインストール手順はopen-vm-tools のアンインストールを確認してください。
Red Hat系Linux 7以降のサーバー
VMware Tools / open-vm-toolsがインストールされていないことを確認します。
# vmware-toolbox-cmd -v
open-vm-toolsをインストールします。
# yum install open-vm-tools
open-vm-toolsが導入されたことを確認します。
# rpm -qa | grep open-vm-tools open-vm-tools-x.x.x-x.x.x86_64
open-vm-toolsを起動します。
# systemctl start vmtoolsd.service
Ubuntu 14.04以降のサーバー
VMware Tools / open-vm-tools がインストールされていないことを確認します。
# vmware-toolbox-cmd -v
open-vm-toolsをインストールします。
# sudo apt-get install open-vm-tools
open-vm-toolsが導入されたことを確認します。
以下コマンドの実行結果により、open-vm-toolsパッケージが表示されることを確認してください。# sudo dpkg -l open-vm-tools
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