ニフクラでは、仮想サーバー、ネットワークサービス等にSLAを設定しています。
それぞれのサービスで設定している稼働率は異なります。ニフクラで提供しているSLAの詳細は 「 品質保証制度(SLA)について 」 を参照してください。
[1]
はじめに
-
本ユーザーガイドはIaaS活用ガイドです。
-
当サービスはサーバーやネットワークなど、提供されている機能をインターネット経由で利用するクラウドサービスです。
-
利用者に共通して提供される機能やサービスを組み合わせてシステムを構築します。個別の要望には対応できません。
-
システム要件によっては当サービスを適用できない、または移行できない場合があります。本ユーザーガイドを最後まで確認し、適用可否を判断してください。
-
本ユーザーガイドの記載内容は、特に断りがない限り「共有型の仮想サーバー環境」について記載しています。
-
本ユーザーガイドでは、「ダイレクトポート」「物理ポート」「プライベートアクセス」の総称として「プライベート接続サービス」という表記を使用します。この「プライベート接続サービス」という表現は、当サービスでの正式な呼称ではありませんので注意してください。
-
当サービスの最新情報や変更点は、最新のドキュメントを参照してください。
適用判断手順の概要
適用判断手順の概要(導入説明)
-
当サービスのサーバー提供タイプは、大きく分けて3種類あります。下図を参照してください。
本ユーザーガイドでは、特に断りがない限りパブリックのIaaS環境についての適用判断手順を掲載します。
プライベートリソース、プライベートリージョンを検討する場合は以下を参照してください。
プライベートリソース
プライベートリージョン
サーバー提供タイプ |
プライベートリージョン |
プライベートリソース |
パブリッククラウド(IaaS) |
|---|---|---|---|
サーバー専有 |
✔ |
✔ |
― |
ストレージ専有 |
✔ |
― |
― |
設置場所の選択 |
✔ |
― |
― |
適用判断手順の概要(ニフクラ適用可否判断)
ニフクラの適用可否を判断するために以下を確認してください。
1.ニフクラを適用できないケース
当サービスを適用できない主な条件を示します。以下の不適合条件に該当する場合、他のクラウドやオンプレミスを検討してください。
本条件はサービス単体利用での不適合条件であり、プライベート接続サービス利用時には必ずしも当てはまりません。
また本条件に記載しているものでも、機器を専用利用できる専有コンポーネントの利用により、要件によっては適用できる場合があります。
SLA/移行性
不適合条件 |
理由 |
|
|---|---|---|
SLA |
クラウドサービスが定義しているSLAを超える要件がある |
1. 業務システムを含めたSLAは、利用者側で検討してください。
|
移行性 |
特定のグローバルIPアドレスが必要 |
仮想サーバーのグローバルIPアドレスはサービスで割り振ります。利用者は払い出されるグローバルIPアドレスを指定できません。 |
VMwareサポート外のOS移行が必要 |
VMwareでサポートされているOS以外を当サービスに移行できません。なお、VMwareでサポートされていても当サービスに移行できるとは限りません。 |
|
OVF+VMDK形式以外のイメージ移行が必要 |
VMインポートではOVA形式など、OVF+VMDK形式以外のイメージを移行できません。 |
|
動作環境/サポート
不適合条件 |
理由 |
選択値・条件 |
|
|---|---|---|---|
動作環境 |
物理機器の利用が必要 |
物理機器は当サービスで利用できません。
|
- |
システム要件として高性能なCPUスペックが必要 |
提供されているvCPU以外は利用できません。また、GPU搭載モデルの仮想サーバータイプも提供していません。 |
- |
|
提供されていないOSが必要 |
|||
当サービス上でのミドルウェアのサポート可否や動作実績、ライセンスの考え方などは、それぞれのミドルウェア販売元へ確認してください。 |
- |
||
仮想化に対応しない製品を利用 |
- |
||
厳密なレスポンスタイムが要求されるシステム |
- |
||
インフラ基盤に対する厳格な動作要件を持つシステム |
インフラ基盤に特別な設定が必要なシステムは、当サービス上では稼働できない可能性があります。 |
- |
|
サポート |
OS等のインフラ基盤より上位層について、当サービスに対応していないサポート契約が必要 |
6. 当サービスでは問い合わせ窓口を用意していますが、回答時間や事象の解決は保証していません。
7. VMインポートにて持ち込んだサーバーはニフクラのサブスクリプション利用不可
8. 本サービス利用には、AUS専用のRed Hat Enterprise Linuxイメージで構築してください。当サービス標準のRed Hat Enterprise Linuxイメージや外部からインポートしたRed Hat Enterprise Linuxイメージでは利用できません。また、AUSイメージで構築したサーバーを当サービス標準サポートのRed Hat Enterprise Linuxに切り替えはできません。
9. 問い合わせ窓口は、富士通のサポートデスクとなります。
|
|
2.ニフクラの適用判断
可用性
利用者の要件に対応するニフクラサービス仕様を確認し、利用者側で必要となる対処、影響等を検討したうえで、ニフクラ適用可否を判断します。
No. |
要件 |
ニフクラの仕様、利用者の対処、備考(影響など) |
|
|---|---|---|---|
中項目 |
小項目 |
||
1.1 |
継続性 |
運用スケジュール |
|
1.2 |
稼働率 |
|
|
1.3 |
耐障害性 |
ネットワーク |
10. 詳細は 可用性向上への取り組みを確認してください。
|
1.4 |
ストレージ |
|
|
1.5 |
災害対策(DR) |
|
|
性能・拡張性:リソース拡張性
No. |
要件 |
ニフクラの仕様、利用者の対処、備考(影響など) |
選択値・条件 |
|
|---|---|---|---|---|
中項目 |
小項目 |
|||
2.1 |
リソース拡張性 |
vCPU |
12. 一部ゾーンでは対応していないサーバータイプがあります。 ゾーン別機能対応表・サーバーを確認してください。
|
|
2.2 |
メモリ |
14. 一部ゾーンでは対応していないサーバータイプがあります。 ゾーン別機能対応表・サーバーを確認してください。
|
||
2.3 |
ストレージ |
|
|
|
2.4 |
スケールアップ |
15. 新しいディスクは別領域となり、マウントの再定義やデータの移行作業、もしくはOS上での拡張設定等は利用者側での実施が必要
|
|
|
2.5 |
スケールアウト |
|
||
2.6 |
性能品質保証 |
|
||
運用・保守性:運用、サポート体制
No. |
要件 |
ニフクラの仕様、利用者の対処、備考(影響など) |
選択値・条件 |
|
|---|---|---|---|---|
中項目 |
小項目 |
|||
3.1 |
通常運用 |
バックアップ |
|
|
3.2 |
運用監視 |
|
|
|
保守運用 |
計画停止 |
|
|
|
3.4 |
パッチ適用 |
|
||
3.5 |
運用環境 |
開発用環境の設置 |
|
|
3.6 |
試験用環境の設置 |
|
||
3.7 |
サポート体制 |
|
|
|
セキュリティ
No. |
要件 |
ニフクラの仕様、利用者の対処、備考(影響など) |
選択値・条件 |
|
|---|---|---|---|---|
中項目 |
小項目 |
|||
4.1 |
アクセス・利用制限 |
認証機能 |
|
|
4.2 |
利用制限 |
|
||
4.3 |
データの秘匿 |
伝送データの暗号化の有無 |
|
|
4.4 |
蓄積データ暗号化の有無 |
|
|
|
4.5 |
不正追跡/監視 |
|
||
4.6 |
不正アクセス検知・監視 |
|
|
|
4.7 |
ネットワーク対策 |
ネットワーク制御 |
上記の当サービス機能以外の対処方法として、Windowsファイアウォールや、IISなどのWebサーバー機能を用いてクライアント制限・認証の組込みもできる。
|
|
4.8 |
ネットワーク対策 |
セグメント分割 |
|
|
4.9 |
マルウェア対策 |
|
|
|
データセンター
No. |
要件 |
ニフクラの仕様、利用者の対処、備考(影響など) |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|
項目 |
|||
5.1 |
第三者認証 |
|
|
5.2 |
データセンターロケーション |
|
|
動作環境
No. |
要件 |
ニフクラの仕様、利用者の対処、備考(影響など) |
|
|---|---|---|---|
中項目 |
小項目 |
||
6.1 |
動作仕様 |
対応OS |
|
6.2 |
対応OS |
|
|
6.3 |
仮想サーバーのタイプ |
|
|
6.4 |
VMware Toolsのバージョン |
|
|
6.5 |
ストレージ容量 |
|
|
6.6 |
ネットワーク接続形態 |
|
|
サービス利用/システム特性/移行
No. |
要件 |
ニフクラの仕様、利用者の対処、備考(影響など) |
||
|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
小項目 |
||
7.1 |
サービス利用 |
稼働状況報告 |
|
|
8.1 |
システム特性 |
負荷分散への対応 |
|
|
8.2 |
システム連携 |
|
||
9.1 |
移行 |
移行方法 |
|
|
3.システムパターンの検討
ニフクラのリージョンとゾーンについて(参考)
-
当サービスの契約者は、複数のリージョンを利用できます。リージョンの定義は国や地域など、地理的に離れた場所を指します。
-
リージョンの中に複数のゾーンが存在し、別のシステムとして運用されています。サーバーが収容されているラックや電源、ストレージなどは、ゾーンごとに分離されています。
※リージョンによってゾーンの数は異なります。
システムパターンの検討
災害対策やゾーン障害対策などの観点から適用するシステムパターンを選択してください。
災害対策(地理的冗長) |
ゾーン規模障害対策 |
仮想サーバーSLA対象※1 |
許容可能 |
代表的システム |
推奨適用システムパターン |
|---|---|---|---|---|---|
要 |
要 |
対象 |
無停止~数分 |
マルチリージョン・マルチゾーン |
|
不要 |
対象 |
無停止~数分 |
マルチリージョン・シングルゾーン |
||
不要 |
要 |
対象 |
無停止~数時間 |
シングルリージョン・マルチゾーン |
|
不要 |
対象 |
数日程度 |
シングルリージョン・シングルゾーン |
※1 当サービスでは、仮想サーバー、ネットワークサービス等にSLAを設定しています。
それぞれのサービスで設定している稼働率は異なります。詳細は、品質保証制度(SLA)についてを参照してください。
※2 障害発生の状況やシステム構成などにより、停止時間は異なるため目安としてください。
記載の停止時間を実現するには、提供機能以外の部分で利用者側でも設計・構築が必要です。
システムパターン比較表
以下にシステムパターンの比較表を記載します。
マルチリージョン・マルチゾーン ※1 |
シングルリージョン・マルチゾーン |
マルチリージョン・シングルゾーン ※1 |
シングルリージョン・シングルゾーン |
|
|---|---|---|---|---|
構成要素 |
|
|
|
|
各リージョンでActive/Standby、各ゾーンでActive/Activeとしたシステム構成例 |
シングルリージョン構成のリージョン内において、各ゾーンでActive/Activeとしたシステム構成例 |
リージョン内をシングルゾーンで構成、各リージョンでActive/Standby構成としたシステム構成例 |
シングルリージョン、シングルゾーンで構成し、ロケーションサービスによる冗長性を持たない運用を前提としたシステム構成例 |
|
リージョン障害対策 |
DNSサービスによる自動/手動切替 |
なし |
DNSサービスによる自動/手動切替 |
なし |
ゾーン障害対策 |
ロードバランサー(L4)、プライベートブリッジを利用したデータベース冗長化(利用者による構築) |
ロードバランサー(L4)、プライベートブリッジを利用したデータベース冗長化(利用者による構築) |
なし |
なし |
別リージョン、別ゾーンへのデータ保存 |
可 |
可 |
可 |
可 |
物理サーバー故障に対しては、全パターンでHA機能が標準装備されています。ただし、HA発生時には、仮想サーバーは再起動されます。
マルチリージョン・マルチゾーン
以下にシステム構成例を実現するために利用者が実施すべき作業を記載します。
No. |
適用システムパターン |
利用者が実施すべき作業内容 |
|---|---|---|
1 |
|
|
シングルリージョン・マルチゾーン
以下にシステム構成例を実現するために利用者が実施すべき作業を記載します。
No. |
適用システムパターン |
利用者が実施すべき作業内容 |
|---|---|---|
2 |
|
30. 別ゾーン内にバックアップデータ保存用仮想サーバーを構築します。
|
マルチリージョン・シングルゾーン
以下にシステム構成例を実現するために利用者が実施すべき作業を記載します。
No. |
適用システムパターン |
利用者が実施すべき作業内容 |
|---|---|---|
3 |
|
|
シングルリージョン・シングルゾーン
以下にシステム構成例を実現するために利用者が実施すべき作業を記載します。
No. |
適用システムパターン |
利用者が実施すべき作業内容 |
|---|---|---|
4 |
|
35. シングルゾーンの場合、マルチロードバランサー、L7ロードバランサー(Ivanti Virtual Traffic Manager)、統合ネットワークサービス(IPCOM VE2Vシリーズ)でも構築可能です。
|
No.1 マルチリージョン・マルチゾーン
本構成は各リージョンをActive/Standby、各ゾーンをActive/Activeとしたシステム構成例の概要図です。図に記載された吹き出し番号は、下に続く表に記載の番号に対応しています。
リージョン障害対策
リージョン規模での障害発生を想定したリージョン障害対策(災害対策)の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
1 |
リージョン間接続 |
リージョン間の通信では、プライベートブリッジやインターネット回線を利用できます。 |
|
2 |
仮想サーバー |
リージョン間でカスタマイズイメージを共有できるため、各リージョンで同じイメージからサーバーを構築できます。 |
|
3 |
業務データ |
当サービスでは、リージョン間で業務データをデータ同期するサービスが提供されていません。 |
|
4 |
DNSサービス+ロードバランサー(L4) |
DNSサービスの「DNSゾーン管理」「レコード管理」機能を利用して、ロードバランサー(L4)のIPアドレスを登録します。 |
|
監視とバックアップ
リージョン規模での障害発生を想定した監視とバックアップの主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
5 |
リージョン監視 |
|
||
6 |
バックアップ |
リージョンを跨いだバックアップとしてカスタマイズイメージを取得できます。 |
|
37. カスタマイズイメージの仕様は クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:カスタマイズイメージ/イメージ配布)を確認してください。
|
ゾーン間通信障害対策
ゾーン規模での障害発生を想定したゾーン間通信障害対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
7 |
ゾーン間通信 |
ゾーン間の通信には、プライベートブリッジを配備してください。 |
ゾーン規模障害対策
ゾーン規模での障害発生を想定したゾーン規模障害対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
8 |
仮想サーバー |
ゾーン間はActive/Active構成とするため、それぞれのゾーンに同一構成で仮想サーバーを構築してください。 |
|
39. カスタマイズイメージの仕様は クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:カスタマイズイメージ/イメージ配布)を確認してください。
|
9 |
業務データ |
WebサーバーやAPサーバー、利用者側で構築したデータベースサーバーにおける業務データの復旧時間を短縮するには、利用者側でゾーン間でデータ同期する仕組みを構築してください。 |
|
ゾーン間での業務データ同期サービス未提供 |
10 |
ロードバランサー(L4) |
ロードバランサー(L4)配下には、複数ゾーン内の仮想サーバーを接続できるため、ゾーンを跨いだ負荷分散構成を構築できます。 |
|
ロードバランサー(L4)の詳細は、 クラウド技術仕様/制限値(ロードバランサー(L4))を確認してください。 |
11 |
データベースサーバー |
ゾーン間でプライベートLANを接続できるプライベートブリッジ機能を使い、データベース仮想サーバーをマルチゾーンで冗長化します。 |
|
監視とバックアップ
ゾーン規模での障害発生を想定した監視とバックアップの主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
12 |
ゾーン監視 |
|
||
13 |
バックアップ |
ゾーンを跨いだバックアップとしてカスタマイズイメージを利用できます。 |
|
カスタマイズイメージ取得可能 [41]
41. カスタマイズイメージの仕様は クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:カスタマイズイメージ/イメージ配布)を確認してください。
|
メンテナンス時の対策
メンテナンス時を想定した対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
14 |
物理サーバー |
物理サーバー上の仮想サーバーをマイグレーションにより、別物理サーバーへ移動します。仮想サーバーの再起動はありません。 |
|
15 |
ネットワークノード |
ネットワークノードの切替が発生し、経路切替にともなう瞬間的な通信断が発生する可能性があります。 |
|
16 |
ストレージノード |
ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的なI/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
17 |
仮想サーバー |
当サービス上に構築したシステムも、ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的な通信断、I/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
クラウド基盤障害対策
クラウド基盤での障害発生を想定した主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
18 |
物理サーバー |
仮想サーバーには標準でHA機能が装備されています。 |
|
19 |
ネットワーク機器 |
ネットワーク機器に異常が発生した場合、正常な基盤に原則自動的に経路が切り替わり、復旧します。 |
|
20 |
ストレージ機器 |
ネットワーク機器切替の際に、ネットワーク通信断が発生する可能性があります。 |
|
21 |
仮想サーバー |
仮想サーバーのOS層以上は、サービス側での対策はありません。 |
|
No.2 シングルリージョン・マルチゾーン
本構成はシングルリージョン構成のリージョン内において、各ゾーンでActive/Activeとしたシステム構成例の概念図です。図に記載された吹き出し番号は、下に続く表に記載の番号に対応しています。
リージョン障害/ゾーン間通信障害
リージョン規模/ゾーン規模での障害発生を想定した障害対策(災害対策)の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
1 |
リージョン障害 |
シングルリージョン構成のため、利用中のリージョンが復旧するまでシステムが利用不可となります。 |
- |
2 |
ゾーン間通信 |
ゾーン間の通信には、プライベートブリッジを配備してください。 |
ゾーン規模障害対策
ゾーン規模での障害発生を想定したゾーン規模障害対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
3 |
仮想サーバー |
ゾーン間はActive/Active構成とするため、それぞれのゾーンに同一構成で仮想サーバーを構築してください。 |
|
43. カスタマイズイメージの仕様は クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:カスタマイズイメージ/イメージ配布)を確認してください。
|
4 |
業務データ |
WebサーバーやAPサーバー、利用者側で構築したデータベースサーバーにおける業務データの復旧時間を短縮するには、利用者側でゾーン間でデータ同期する仕組みを構築してください。 |
|
ゾーン間での業務データ同期サービス未提供 |
5 |
ロードバランサー(L4) |
ロードバランサー(L4)配下には、複数ゾーン内の仮想サーバーを接続できるため、ゾーンを跨いだ負荷分散構成を構築できます。 |
|
ロードバランサー(L4)の詳細は、 クラウド技術仕様/制限値(ロードバランサー(L4))を確認してください。 |
6 |
データベースサーバー |
ゾーン間でプライベートLANを接続できるプライベートブリッジ機能を使い、データベース仮想サーバーをマルチゾーンで冗長化します。 |
|
監視とバックアップ
ゾーン規模での障害発生を想定した監視とバックアップの主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
7 |
ゾーン監視 |
|
||
8 |
バックアップ |
ゾーンを跨いだバックアップとしてカスタマイズイメージを取得できます。 |
|
カスタマイズイメージ取得可能 [45]
45. カスタマイズイメージの仕様は クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:カスタマイズイメージ/イメージ配布)を確認してください。
|
メンテナンス時の対策
メンテナンス時を想定した対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
9 |
物理サーバー |
物理サーバー上の仮想サーバーをマイグレーションにより、別物理サーバーへ移動します。仮想サーバーの再起動はありません。 |
|
10 |
ネットワークノード |
ネットワークノードの切替が発生し、経路切替にともなう瞬間的な通信断が発生する可能性があります。 |
|
11 |
ストレージノード |
ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的なI/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
12 |
仮想サーバー |
当サービス上に構築したシステムも、ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的な通信断、I/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
クラウド基盤障害対策
クラウド基盤での障害発生を想定した主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
13 |
物理サーバー |
仮想サーバーには標準でHA機能が装備されています。 |
|
14 |
ネットワーク機器 |
ネットワーク機器に異常が発生すると、正常な基盤に原則自動的に経路が切り替わり、復旧します。 |
|
15 |
ストレージ機器 |
ネットワーク機器切替の際に、ネットワーク通信断が発生する可能性があります。ネットワーク機器やストレージ機器に異常が発生すると、正常な基盤に原則自動的に経路またはコントローラが切り替わり、復旧します。 |
|
16 |
仮想サーバー |
仮想サーバーのOS層以上は、サービス側での対策はありません。 |
|
No.3 マルチリージョン・シングルゾーン
本構成はリージョン内をシングルゾーン構成、各リージョンでActive/Standbyとしたシステム構成例の概念図です。図に記載された吹き出し番号は、下に続く表に記載の番号に対応しています。
リージョン障害対策
リージョン規模での障害発生を想定したリージョン障害対策(災害対策)の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
1 |
リージョン間接続 |
リージョン間の通信では、プライベートブリッジやインターネット回線を利用できます。 |
|
|
2 |
仮想サーバー |
リージョン間でカスタマイズイメージを共有できるため、各リージョンで同じイメージからサーバーを構築できます。 |
|
|
3 |
業務データ |
当サービスでは、リージョン間で業務データをデータ同期するサービスが提供されていません。 |
|
リージョン間での業務データ同期サービス未提供 |
4 |
DNSサービス+ロードバランサー(L4) |
DNSサービスの「DNSゾーン管理」「レコード管理」機能を利用して、ロードバランサー(L4)のIPアドレスを登録します。 |
|
|
5 |
リージョン監視 |
|
||
6 |
バックアップ |
リージョンを跨いだバックアップとしてカスタマイズイメージを取得できます。 |
|
47. カスタマイズイメージの仕様は クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:カスタマイズイメージ/イメージ配布)を確認してください。
|
ゾーン規模障害対策
ゾーン規模での障害発生を想定したゾーン規模障害対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
7 |
ゾーン障害 |
ゾーン規模障害対策 |
シングルゾーン構成のため、リージョン切替にて対応する必要があります。 |
- |
メンテナンス時の対策
メンテナンス時を想定した対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
8 |
物理サーバー |
物理サーバー上の仮想サーバーをマイグレーションにより、別物理サーバーへ移動します。仮想サーバーの再起動はありません。 |
|
9 |
ネットワークノード |
ネットワークノードの切替が発生し、経路切替にともなう瞬間的な通信断が発生する可能性があります。 |
|
10 |
ストレージノード |
ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的なI/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
11 |
仮想サーバー |
当サービス上に構築したシステムも、ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的な通信断、I/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
クラウド基盤障害対策
クラウド基盤での障害発生を想定した主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
12 |
物理サーバー |
仮想サーバーには標準でHA機能が装備されています。 |
|
13 |
ネットワーク機器 |
ネットワーク機器に異常が発生すると、正常な基盤に原則自動的に経路が切り替わり、復旧します。 |
|
14 |
ストレージ機器 |
ネットワーク機器切替の際に、ネットワーク通信断が発生する可能性があります。 |
|
15 |
仮想サーバー |
仮想サーバーのOS層以上は、サービス側での対策はありません。 |
|
No.4 シングルリージョン・シングルゾーン
シングルリージョン、シングルゾーンで構成したロケーションサービスによる冗長性を持たない運用を前提としたシステム構成例の概念図です。
図に記載された吹き出し番号は、下に続く表に記載の番号に対応しています。
リージョン障害/ゾーン障害
リージョン規模/ゾーン規模での障害発生を想定した障害対策(災害対策)の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
1 |
リージョン障害 |
シングルリージョン構成のため、利用中のリージョンが復旧するまでシステムが利用不可となります。 |
- |
2 |
ゾーン障害 |
シングルゾーン構成のため、利用中のゾーンが復旧するまでシステムが利用不可となります。 |
- |
メンテナンス時の対策
メンテナンス時を想定した対策の主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
3 |
物理サーバー |
物理サーバー上の仮想サーバーをマイグレーションにより、別物理サーバーへ移動します。仮想サーバーの再起動はありません。 |
|
4 |
ネットワークノード |
ネットワークノードの切替が発生し、経路切替にともなう瞬間的な通信断が発生する可能性があります。 |
|
5 |
ストレージノード |
ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的なI/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
6 |
仮想サーバー |
当サービス上に構築したシステムも、ネットワークノードやコントローラ切替にともなう、瞬間的な通信断、I/O遅延またはI/O断が発生する可能性があります。 |
|
クラウド基盤障害対策
クラウド基盤での障害発生を想定した主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|
7 |
物理サーバー |
仮想サーバーには標準でHA機能が装備されています。 |
|
8 |
ネットワーク機器 |
ネットワーク機器に異常が発生すると、正常な基盤に原則自動的に経路が切り替わり、復旧します。 |
|
9 |
ストレージ機器 |
ネットワーク機器切替の際に、ネットワーク通信断が発生する可能性があります。 |
|
10 |
仮想サーバー |
仮想サーバーのOS層以上は、サービス側での対策はありません。 |
|
監視とバックアップ
クラウド基盤での障害発生を想定した監視とバックアップの主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
選択値・条件 |
|---|---|---|---|---|
11 |
監視 |
当サービス内に構築した監視サーバーを利用すると、ネットワーク障害時に監視不可となる可能性があります。 |
|
|
12 |
バックアップ |
シングルリージョン・シングルゾーン構成では、リージョン単位、ゾーン単位に障害が発生した際、データを別環境へ保存していないため、バックアップデータからの復旧が前提となります。
|
|
|
4.プライベート接続サービスの検討
-
プライベート接続サービスを利用すれば、当サービス以外の環境と接続できます。当サービスの提供機能だけではシステム構築の要件が満たせない際に、本サービスを検討してください。
-
接続先により、下記の機能を実現できます。
-
オンプレミス環境と構内接続・専用線・閉域網で接続
-
他社のクラウドサービスと専用線・閉域網で接続
-
他社クラウドサービスの機能を利用
-
-
プライベート接続サービス接続形態
各プライベート接続サービスの接続形態は下記のとおりです。
接続形態 |
提供範囲及び備考 |
|---|---|
①プライベートアクセス |
下表の各ネットワークとあらかじめ接続された環境を利用できます。 |
②ダイレクトポート |
|
③物理ポート(コロケーションプラン) |
当社の指定するデータセンターにある当社手配のコロケーションスペースに、利用者手配の通信キャリアの回線と通信キャリアのネットワーク機器を設置し、当社のネットワーク機器に、通信キャリアのネットワーク機器を接続するプランです。 |
④物理ポート(構内接続プラン) |
当社の指定するデータセンターにおいて、当社のネットワーク機器に利用者手配の構内配線を接続するプランです。 |
-
①プライベートアクセス:ネットワーク提供事業者・サービス名
サービス名 |
ネットワーク |
提供事業者 |
|---|---|---|
プライベートアクセス for ARTERIA |
VECTANT クローズドIPネットワーク |
アルテリア・ネットワークス |
プライベートアクセス for クラウドゲートウェイ クロスコネクト |
フレッツ・VPN ワイド |
NTT東日本 |
プライベートアクセス for SINET |
学術情報ネットワーク(SINET6) |
国立情報学研究所(NII) |
プライベートアクセス for Equinix Fabric™ |
Equinix Fabric™ |
エクイニクス・ジャパン |
プライベートアクセス for Digital enhanced EXchange(DEX) |
DEXの閉域ネットワーク |
富士通 |
プライベートアクセス プライベートアクセス for OPTAGE |
VPNサービス・ネットワークエクスチェンジ |
オプテージ |
※提供リージョンが限定されているサービスがあります。詳細は ゾーン別機能対応表を確認してください。
プライベート接続サービス概要図
-
接続サービスを組み合わせて利用可能です。
-
リージョンにより、利用可能なプライベート接続サービスは異なります。
5.Oracle製品利用パターン
下記の利用パターンから利用方法を検討してください。
利用パターン |
利用方法 |
|---|---|
|
OVMでは、Oracle DatabaseライセンスのBYOL(Bring Your Own License)が可能な環境を提供します。 |
|
アウトソーシング環境に設置したサーバーにOracle製品を導入して利用します。 |
パターン1:パブリック環境
パターン2:アウトソーシング環境
6.SAP製品利用パターン
SAP製品の利用について
-
SAP製品利用時の注意事項を記載しています。
-
当サービスのSAP向けサービスを利用する際には、SAPコンサルタントやSAPコンピテンスセンターと連携してください。
-
SAPS値はSAPコンピテンスセンターで計測済みですので、そちらに確認してください。
-
No. |
SAP製品利用時の注意事項 (抜粋) |
|---|---|
1 |
SAP製品を利用する際は、新規にユーザーIDを取得してください。ユーザーID取得前にまず問い合わせしてください。 |
2 |
SAP製品が利用可能なゾーンの詳細は ニフクラ ゾーン別機能対応表:ライセンス利用・管理 を確認してください。また、SAP Solution Managerからの情報取得が必要なため、ESXiとVMに下表のとおり設定を実施しています。 |
3 |
SAP製品利用をお申し込みされたIDでVMインポート、サーバーコピーなどを実施すると、SAP Solution Managerからの情報取得のための設定が削除される可能性があります。 |
-
ESXi/VM設定項目
設定項目 |
設定値 |
|
|---|---|---|
ESXi設定 |
Misc.GuestLibAllowHostInfo |
1 |
VM設定 |
tools.guestlib.enableHostInfo |
true |
SAP製品の利用環境
7. GitLab製品利用パターン
GitLab製品の利用について
GitLab Enterprise Edition(GitLab EE)のサブスクリプション利用時の注意事項を記載しています。
No. |
利用時の注意事項 |
|---|---|
1 |
ニフクラ環境専用のGitLab Enterprise Edition(GitLab EE)のサブスクリプションを提供します。提供サブスクリプションは下表のとおりです。 |
2 |
当サービスからGitLab EE サブスクリプションを申し込む際は、事前にユーザーIDを取得してください。 |
3 |
サブスクリプションの利用先は当サービス [49] に限定されます。
49. 当サービス:IaaS/PaaS/DevOps with GitLab/専有コンポーネント/プライベートリージョン/プライベートリソースを含みます。
|
4 |
本サービスで入手したサブスクリプションをニフクラ環境上で利用する場合に限り、ニフクラのサポート窓口を利用できます。 |
サブスクリプション |
適用場面 |
|---|---|
Premium |
複数プロジェクトの管理が必要な組織向け |
Ultimate |
複数プロジェクトの管理に加え、セキュリティやコンプライアンス管理も重視する組織向け |
GitLabの利用環境
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