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【重要なお知らせ】サービス統合に基づくサービス名称の読み替えのお願い(2024年4月1日)

2024年4月1日をもって、「ニフクラ」は、「FJcloud-V」に統合し、名称を変更しました。
当サイトのアドレス(ドメイン名)に含まれる「nifcloud.com」は現時点では変更はございませんが、
各ページに記載の「ニフクラ」「NIFCLOUD」「nifcloud」は、「FJcloud-V」に読み替えていただきますようお願いいたします。

ニフクラ ユーザーガイド

クラウド トップ>ユーザーガイド>バックアップ活用ガイド

はじめに

  • 本ドキュメントの目的

    • 本ドキュメントでは、ニフクラ環境上でのバックアップシステム設計に必要な知識を提供し、商談対応やシステム設計を担当される方々が、業務を円滑に行えるようになることを目的とします。

  • 本ドキュメントの対象読者

    • ニフクラ環境へのバックアップシステムの設計をする方

    • オンプレミスまたはクラウドでのバックアップシステム設計の経験者

  • 前提知識

    • システム設計/システム運用に関する以下の基本的な知識

      • OSに関する基本的な知識

      • インターネット、イントラネットに関する基本的な知識

      • セキュリティに関する基本的な知識

      • システム設計/システム運用に関する基本的な知識 ※ システム設計経験/バックアップシステム設計経験を有することが望ましい

    • 仮想化技術に関する以下の基本的な知識

      • ハイパーバイザ、仮想サーバー、仮想ストレージ、仮想ネットワークに関する基本的な知識

      • VMwareに関する基本的な知識

  • ニフクラサービスの変更は最新のドキュメントを参照してください。

バックアップ/リストア方式検討時の考慮ポイント

ITインフラの視点で見た、障害発生時の対策を検討する

障害発生時に考えるべき、重要な「3R」の目標値を検討します。

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事業継続に必要なシステムを選別する(RLOを決める)

業務システムごとに復旧の優先度を設定し、迅速な業務再開(暫定運用)を考えます。

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どの時点のデータに復旧するか(RPO)、どのくらいの時間で復旧させるか(RTO)決定する

業務システムに応じて、どの時点のデータに復旧するかどのくらいの時間で復旧させるかを検討してください。

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RPOが短いと、後続する作業が減る傾向にあります。結果RTOの短縮につながります。
業務システムの重要度に応じて検討してください。
また、RTOを検討する際には、システムのリストアに要する時間以外にも考慮が必要です。
以下の表に考慮が必要な項目例を記載します。

項目

RTOの考慮事項

データ復旧後の整合性

  • 自動で整合性確認までできるか

  • 手作業で整合性確認が必要か

業務再開可能となる判断基準

  • IT管理者のみの判断で可能か

バックアップの種類

バックアップ/リストアにかかる時間とバックアップに必要な容量を考慮し選択します。

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補足説明:バックアップ種類ごとの特性

フルバックアップ

差分バックアップ

増分バックアップ

バックアップ容量

バックアップ元ディスク容量×世代

バックアップ元ディスク容量(フルバックアップ)+世代バックアップ時点のフルバックアップからの差分容量の各世代の合計

バックアップ元ディスク容量(フルバックアップ)+世代バックアップ時点の前回増分バックアップからの増分(差分増分)容量の各世代の合計

バックアップ時間

バックアップ元のディスクを全てバックアップするので長い

フルバックアップ後の差分を全てバックアップするので、世代が進むにつれて長くなる

前回の増分以降の変更された増分のみのバックアップのため短い

リストア時間

いずれかの世代から戻すだけの時間

フルバックアップからの復元+いずれかの世代をリストアする時間

フルバックアップからの復元+フルバックアップ後の全ての世代を順番にリストアする時間

バックアップ世代の途中からリストア

可能

可能

不可能

途中の世代破損時のフルバックアップ再取得の要否

【不要】他のフルバックアップファイルの利用が可能

【不要】フルバックアップの破損がなければ、他世代のバックアップファイルの利用が可能

【必要】破損が発生した次のタイミングで、フルバックアップから取得しなおし

利用用途

  • システム変更前のバックアップ

  • 差分・増分バックアップ前の全体バックアップ(例:週次や月次バックアップのスタートのバックアップ)

  • 定期的に変更内容を保持したい場合

  • 週次、月次などのバックアップでフルバックアップからの変更だけを取る

  • 定期的に変更内容を保持したい場合や、バックアップ時間を短縮したい場合

  • 週次、月次などのバックアップで前回のバックアップからの変更だけを取る

不向きな利用用途

  • バックアップ時間を長く取れない場合

  • 遠隔地に対してのバックアップ

  • ディスク全体に対する変更が多い場合
    ※取得した差分バックアップの容量が非常に大きくなることがあるので不向き

  • リストアすることが多いシステムの場合
    ※世代が増えることでリストア時間が長くなるため不向き

メリット

常にオリジナルと同じ状態のバックアップの保持が可能

フルバックアップ以降の差分をす全て取得するため、一度でリストアが可能

バックアップに必要なディスク容量の削減が可能

ニフクラが提供しているバックアップ関連サービスの選定ポイント

選定ポイント① バックアップ対象と種類からサービスを選定する

バックアップ対象と実施可能なサービスは、以下の表を参照してください。

バックアップ対象

ニフクラサービス

カスタマイズイメージ

ワンデイスナップショット

バックアップ

バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)

サーバー/ディスク単位(イメージバックアップ)

ファイル/フォルダ単位(ファイルバックアップ)


バックアップ種類と実施可能なサービスは、以下の表を参照してください。

バックアップ種類

ニフクラサービス

カスタマイズイメージ

ワンデイスナップショット

バックアップ

バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)

フルバックアップ

増分バックアップ

差分バックアップ

選定ポイント② バックアップ要件からサービスを選定する

主なバックアップ要件に対して、選定可能なニフクラサービスは以下の表を参照してください。

バックアップ要件

ニフクラサービス

カスタマイズイメージ

ワンデイスナップショット

バックアップ

バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)

一度作成した仮想マシンを再利用したい

サーバー上で動作するアプリケーションをメンテナンスするため、一時的にすぐ戻すことのできる仮想マシンのイメージが欲しい

×

×

×

保守のために一時的にサーバーの現在の状態を保管したい

×

×

×

通常運用している仮想マシンのバックアップを、世代管理しながら自動的、定期的に取得したい

300GBを超える増設ディスクを利用しているサーバーのバックアップを取得したい

スモールスタートでシステムまるごとのバックアップを取得したい

×

×

オンプレミス環境のサーバーのバックアップをネットワーク上の任意のデバイスに保存したい

選定ポイント③ リストア要件からサービスを選定する

リストア要件に対して、実施可能なニフクラサービスは以下の表を参照してください。

リストア先

対象

リストア方式

選定可能なニフクラサービス

世代管理/保持期限

カスタマイズイメージ

ワンデイスナップショット

バックアップ

バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)

ニフクラ内

サーバー/ディスク単位 (イメージバックアップ)

既存サーバーを上書き

世代管理/保持期限の詳細は バックアップ関連サービス比較表 を参照してください。

新しいサーバーとして作成

[1]


1. 新しいサーバーに上書きは可能

ファイル/フォルダ単位(ファイルバックアップ)

既存ファイル/フォルダへ上書き

任意のファイル/フォルダ名で新規作成

ニフクラ以外

サーバー/ディスク単位(イメージバックアップ)

既存サーバーを上書き

新しいサーバーとして作成

ファイル/フォルダ単位 (ファイルバックアップ)

既存ファイル/フォルダへ上書き

任意のファイル/フォルダ名で新規作成

選定したバックアップサービスについて理解を深める

各種バックアップサービスの比較、技術仕様、制限値は、以下を参照してください。

※それぞれのサービス活用例は、以下「適用基準ごとのサービス活用例」を参照してください。

適用基準ごとのサービス活用例

バックアップサービスの活用例

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Web-DB構成でサーバー内データをバックアップ

バックアップ方法

バックアップルールを作成することで定期実行する

リストア方法

バックアップサーバーからのサーバーコピーにより、リストアする

カスタマイズイメージの活用例

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メンテナンス時にイメージを基に踏み台サーバー作成

バックアップ方法

対象サーバーに対してイメージ保存する [2]


2. イメージ保存する際に対象サーバーを削除可能です。

リストア方法

保存したイメージからサーバーを新規構築する

ワンデイスナップショットの活用例

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メンテナンス失敗時に切り戻しとして利用

バックアップ方法

対象サーバーに対してスナップショットを取得する

リストア方法

スナップショット取得サーバーにリストアされる

バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)の活用例 [Acronis Cloud]

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Acronis Cloudにバックアップデータを保存

バックアップ方法

  • エージェントをインストール後、Acronis用のWeb管理コンソールからバックアップ計画を作成して、定期実行する

  • Web管理コンソール上で手動実行する

リストア方法

バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)の活用例 [シングルリージョン]

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バックアップデータを任意の場所に保存

バックアップ方法

  • エージェントをインストール後、Acronis用のWeb管理コンソールからバックアップ計画を作成して、定期実行する

  • Web管理コンソール上で手動実行する

リストア方法

バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)の活用例 [マルチリージョン]

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バックアップデータを任意の場所に保存

バックアップ方法

  • エージェントをインストール後、Acronis用のWeb管理コンソールからバックアップ計画を作成して、定期実行する

  • Web管理コンソール上で手動実行する

リストア方法



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