サーバーの時刻管理
サーバーの時刻管理は、ゲストOSの時刻同期ソフトウェアまたはVMware Toolsの時刻同期を利用することが可能です。
複数の時刻同期機能が同時に動作すると、時刻同期が競合するため、どちらか一方が動作するようにする必要があります。
スタンダードイメージの時刻設定について
Red Hat Enterprise Linux/CentOS/Ubuntu
スタンダードイメージとして提供しているRed Hat Enterprise Linux/CentOS/UbuntuのOSイメージの時刻の推奨設定は以下の通りです。
項目 | 設定内容 | 対象 |
---|---|---|
ゲストOSの時刻同期ソフトウェア | 有効 | すべて |
VMware Toolsの時刻同期 | 無効 | すべて |
Windows Server
スタンダードイメージとして提供しているWindows ServerのOSイメージの時刻の推奨設定は以下の通りです。
項目 | 設定内容 | 対象 |
---|---|---|
Win32Time | 有効 | すべて |
VMware Toolsの時刻同期 | 無効 | すべて |
- 2020/02/19以前のスタンダードイメージではVMware Toolsの時刻同期は有効としておりましたが、2020/02/20以降のスタンダードイメージではVMware Toolsの時刻同期は無効となっております。
- Win32Timeサービスの推奨設定は、以下のVMware社のサイトをご確認ください。
Windowsの時刻管理のベストプラクティス
VMware Toolsの時刻同期について
仕様について
VMware Toolsの時刻同期は以下の仕様となっております。
- VMware Toolsは1分に1回ゲストOSの時刻が物理サーバーの時刻と一致しているかを確認します。一致していない場合、ゲストOSの時刻が物理サーバーの時刻と一致するよう同期が行われます。
- ゲストOSの時刻が物理サーバーの時刻より遅れている場合、VMware ToolsはゲストOSの時刻を進めて物理サーバーの時刻と同じになるようにします。
- ゲストOSの時刻が物理サーバーの時刻よりも進んでいる場合、VMware Toolsは両方の時刻が同期するまで、ゲストOSの時刻が進む速度を遅くします。
- LinuxのNTPや、Windows用のWin32TimeなどのゲストOSの時刻同期ソフトウェアは、通常VMware Toolsの定期的な時刻同期よりも正確です。
- ゲストOSで使用する時刻同期は、時刻同期ソフトウェアかVMware Toolsのどちからのみを利用するようにしてください。
- ゲストOSの時刻同期ソフトウェアを使用している場合は、VMware Toolsの時刻同期を無効にします。
- VMware Toolsの時刻同期の有効・無効にかかわらず、以下のVMware仮想化基盤およびゲストOSにおける操作により時刻同期が行われます。
- vMotionを使用した仮想マシンの移行
- スナップショットの作成および復旧
- ゲストOSでの VMware Toolsサービスの再起動(ゲストOSの再起動を含む)
VMware Toolsの時刻同期を利用したい場合
システムの構成上、インターネットを経由した時刻同期をせず、正確な時刻同期が必要ではない場合、VMware Toolsの時刻同期を利用することも可能です。
VMware Toolsの自動同期を利用する場合の時刻の推奨設定は以下の通りです。
項目 | 設定内容 |
---|---|
ゲストOSの時刻同期ソフトウェア | 無効 |
VMware Toolsの時刻同期 | 有効 |
VMware Toolsの時刻同期の確認および変更について
VMware Toolsの時刻同期の確認および変更については、以下をご確認ください。
VMware Tools/open-vm-toolsの時刻同期の有効・無効設定
NTPの設定の時刻同期について
NTPの設定の時刻同期を利用したい場合
NTPの設定につきましてはOS上の設定となるため、お客様にて調査、設定を実施頂きますようお願いいたします。
NTPによる時刻同期を実施いただく際は、ニフクラ上のサーバーで起動しているVMware Toolsによる時刻同期設定を無効(disable)に変更いただくことを推奨いたします。
VMware Toolsによる時刻同期をdisableに変更する手順は、以下をご確認ください。
VMware Tools/open-vm-toolsの時刻同期の有効・無効設定