オートスケール
オートスケールの技術仕様/制限値について記しています。
スケールアウトサーバー
テンプレート | カスタマイズイメージ(別途作成)を使用 |
タイプ(選択可能) | 通常のサーバーと同様 |
基本設定
サーバー数 | 1台~20台の範囲内で、上限と下限を設定 |
スケールの単位台数 | 1台ずつ~5台ずつ |
スケールアウトする間隔 | 10分おき (アラームから10分後に開始)~30分おき (アラームから30分後に開始) |
縮退する間隔 | 10分おき (アラーム解消から10分後に開始)~600分おき (アラーム解消から600分後に開始) |
スケールアウトサーバーの寿命 | [生成から30分] ~ [生成から600分] |
トリガーの対象(複数選択可能)
サーバー:CPU | 閾値:使用率+継続時間 |
サーバー:メモリー | 閾値:使用率+継続時間 |
サーバー:ネットワーク | 閾値:流量(Mbps)+継続時間 |
ロードバランサー:ネットワーク | 閾値:流量(Mbps)+継続時間 |
スケジュール設定
時間帯、曜日、月内日、月
オートスケール設定可能数
ゾーンごとに5件まで
注意事項
- 増設ディスク付きイメージの場合、オートスケールにご利用いただけません。
- 従量プランがないOSから作成されたイメージは、オートスケールにご利用いただけません。
- Windows Server、およびRed Hat Enterprise Linux(サブスクリプション付き)を利用する場合、スケールアウトサーバーについてもOS利用料が発生します。(OS利用料にライセンス・サブスクリプションが含まれます)
- オートスケールの利用には、別途カスタマイズイメージが必要です。
- オートスケールを設定するときは、ゾーンを選択して作成します。
- スケールアウトしたサーバーは共通グローバルネットワーク/共通プライベートネットワークに組み込まれ、IPアドレスはDHCPにより自動で割り振られます。
オートスケールで利用するイメージのネットワーク設定は、DHCPによるIP割り当てを有効にしてください。
- スケールアウトしたサーバーはプライベートLANに接続できません。
- スケールアウトしたサーバーを自動組み込みすることはロードバランサー(L4)以外はできません。
- イメージ作成から長期間経過している場合、イメージからのサーバー作成時にOS内部のソフトウェア自動更新(例:WindowsUpdate)などが実施され、利用可能な状態になるまで時間がかかる場合があります。
これを防ぐために定期的な再イメージ化を実施し、カスタマイズイメージの状態を最新に保つことをお勧めいたします。 - ping監視をご利用いただく場合、基本監視・パフォーマンスチャート・オートスケールのご利用設定をご参照ください。
- ニフクラを解約する場合、解約前までに本サービスのリソースを削除いただく必要がございます。
- オートスケールの設定方法については以下を参考にしてください。
オートスケールの設定について - スケールアウトしたサーバーも通常のサーバーと同様にAPIから制御可能です。
- スケールアウトしたサーバーは停止、削除が可能です。停止、削除後にアラームがあがった場合は、スケールアウトが発生します。
- スケールアウトの元となるイメージがログイン可能な設定になっていた場合、スケールアウトしたサーバーにもログイン可能です。
オートスケール仕様詳細
オートスケールの動作について解説します。
関連リンク:機能概要や使い方を中心にちょっとした裏話なども交えながらご紹介しています。
【参考】ニフクラユーザーブログ:ニフクラでオートスケールを使ってみる!
オートスケール設定時・通常時
オートスケールの設定完了時に、イメージを元に最小サーバー台数分スケールアウトし、設定を解除するまでトリガーの監視が行われます。
設定例
基本設定 | 最少サーバー台数:1台/最大サーバー台数:3台 |
サーバー設定 | イメージの選択:image01/有効時間:300分 |
※スケールアウトサーバーは、設定した有効時間ごとにサーバーが削除されます。詳しくは「有効時間によるサーバー削除について」をご覧ください。
スケールアウト
負荷上昇により、監視対象のリソースの平均が設定したトリガーを超えた場合、イメージからサーバーが生成され、ロードバランサーにより負荷分散を行います。
設定例
基本設定 | 最少サーバー台数:1台/最大サーバー台数:3台 |
サーバー設定 | イメージの選択:image01/有効時間:300分 |
トリガー設定 | リソース:サーバーのCPU利用率/閾値:80%/条件:以上/長さ:10分間 |
※トリガーの設定にて「ロードバランサーのネットワーク流量」を選択した場合、オートスケール作成時に指定したロードバランサーの流量を参照します。
縮退
設定した負荷を下回った場合、スケールアウトしたサーバーが自動的に削除されます。
設定例
基本設定 | 最少サーバー台数:1台/最大サーバー台数:3台 |
サーバー設定 | イメージの選択:image01/有効時間:300分 |
トリガー設定 | リソース:サーバーのCPU利用率/閾値:80%/条件:以上/長さ:10分間 |
※トリガーの設定にて「ロードバランサーのネットワーク流量」を選択した場合、オートスケール作成時に指定したロードバランサーの流量を参照します。
設定前の注意
オートスケールは、サーバーの負荷状況などに応じて自動的にサーバーのスケーリングを行います。
- コピー元になるカスタマイズイメージが必要になります。あらかじめサーバーメニューからカスタマイズイメージを作成してください。カスタマイズイメージが作成されていないと、オートスケールの作成を開始できません。
- サーバーの負荷状況はSNMP を使用します。SNMP を有効にしたカスタマイズイメージをご用意ください。
- スケールアウトしたサーバーをロードバランサーに組み込む場合は、あらかじめロードバランサーの作成が必要になります。
- スケールアウトしたサーバーには有効期限があります(期限は設定可能)。有効期限を切れたサーバー、縮退したサーバーは自動的にシャットダウン、削除されます。
- オートスケールに利用するカスタマイズイメージは、イメージ作成から長期間経過している場合、スケールアウト時にOS内部のソフトウェア自動更新(例:WindowsUpdate)などにより、利用可能な状態になるまで時間がかかる場合がございます。定期的に再イメージ化することで、カスタマイズイメージの状態を最新に保つことをお勧めいたします。
オートスケールによるサーバー生成について
以下の場合に、イメージからサーバーが生成され、ロードバランサーにより負荷分散を行います。
- オートスケール設定時
- 負荷上昇により監視対象のリソースの平均が設定したトリガーを超えた場合
- 有効時間によるサーバー削除時に、スケールアウトサーバーの台数が「最小サーバー台数」を下回る場合
※スケールアウトにより生成されたサーバーも、従量料金が発生し、設定した有効時間により削除されます。
有効時間によるサーバー削除について
スケールアウトで生成されるすべてのサーバーは設定した有効時間ごとに、サーバー削除されます。
サーバー削除は、スケジュールで指定した日時とは関係なく、設定した有効時間ごとに行われます。
通常時
有効時間ごとにサーバー削除が行われますが、スケールアウトサーバーの台数が「最小サーバー台数」を下回ることはございません。一旦、スケールアウトが行われてから、サーバーの削除が行われます。
スケールアウト後
スケールアウトにより生成されたサーバーも、設定した有効時間ごとに削除されます。
サーバー料金計算方法
有効時間ごとにサーバー削除が行われますが、スケールアウトサーバーの台数が「最小サーバー台数」を下回ることはございません。一旦、スケールアウトが行われてから、サーバーの削除が行われます。スケールアウトにより生成されたサーバーは従量課金なので、スケールアウト開始から完了までの時間も合わせて計上されます。
サーバー停止時の料金が発生する場合
以下のような場合は、サーバー停止時の料金が発生することがあります。
- 有効時間切れによるスケールアウト中に日をまたぐ場合 スケールアウト開始から完了までの料金が停止時の料金になります。