専有
はじめに
-
本ドキュメントではプライベートリージョン活用ガイドについて記載しています。
-
プライベートリージョン(以下、本サービスと記載します)は、利用者に共通で提供されている機能やサービスを組み合わせてシステムを構築します。そのため、個別の要望には対応はできません。
-
システム要件によるプライベートリージョンの適用可否は、サービス仕様書 及び、本ドキュメントを最後まで確認のうえ、判断してください。
-
サービスの最新の情報は、クラウド ドキュメントなどの該当ドキュメントを参照してください。
留意事項
本ドキュメントは 仕様書第1.24.0版 をもとに作成しております。
機能は順次エンハンスされます。検討時には弊社ホームページにて最新情報を確認してください。
適用判断手順の概要
プライベートリージョンの適用可否を判断するために、以下手順を確認してください。
-
プライベートリージョン概要
-
提供されるサービスを把握する。
-
全体構成を把握し、システム全体の構成を検討する。
-
責任分担を把握したうえで、適用可否を判断する。
-
-
プライベートリージョンの適用判断事項
-
利用者要件に対応するプライベートリージョンのサービス仕様を確認し、必要となる対処、影響などを検討したうえで、適用可否を判断する。
-
-
プライベートリージョンで対応できない要件
-
プライベートリージョンで対応ができない利用者要件や条件などを確認し、適用可否を判断する。
-
-
Oracle製品の利用検討
-
BYOL/アウトソーシング環境を利用したOracle製品の利用方法について検討する。
-
-
システムパターンと運用方式の検討
-
可用性・業務継続性からシステムパターンを選択する。
-
サービス利用上の注意点から運用方式を検討する。
-
-
Appendix
-
利用開始までの流れ
-
契約更新時に関して
-
その他Tips
-
適用判断手順の概要(設置タイプ)
設置タイプは、大きく分けて下図の4種類あります。
本ドキュメントでは、特に断りがない限りプライベートリージョン(お客様先設置型、DC利用型)の適用判断手順を掲載しています。
2025年11月4日にお客様先設置型および、DC利用型(west-2リージョン)は新規受付を終了します。
以降の新規契約はDC利用型(east-1リージョン)を検討してください。
プライベートリージョン(お客様先設置型) |
プライベートリージョン(DC利用型) |
プライベートリソース |
パブリッククラウド(IaaS) |
|
|---|---|---|---|---|
サーバー専有 |
専有 |
専有 |
共有 |
|
ストレージ専有 |
専有 |
専有 |
専有/共有 |
共有 |
ネットワーク |
専有 |
専有 |
共有 |
共有 |
DC |
お客様 |
弊社DC |
弊社DC |
弊社DC |
適用判断手順の概要(規模種類)
プライベートリージョンではリソース規模に応じて、下記表にある複数のモデルが用意されています。要望のシステム規模に合うリソース規模を選択してください。
XSmall v.1 |
Small v.1 |
Medium v.1 |
Large v.1 |
段階従量課金モデル |
|
|---|---|---|---|---|---|
推奨エンドユーザー |
プロジェクト単位での利用 |
自社利用・プロジェクト単位での利用 |
自社もしくはグループ会社内利用 |
最終的な利用規模が読めない案件・プロジェクト |
|
導入タイミング |
|
||||
留意事項 |
|
|
|||
備考/顧客例 |
|
|
|
|
|
1.プライベートリージョン概要
提供内容
プライベートリージョンの提供するメニューは、いずれも基本プランに加えて、希望の追加オプションを利用できます。詳細は サービス仕様書 を参照の上、要件を満たすオプションがあるか、確認し検討してください。
プライベートリージョンの全体構成
-
プライベートリージョンは、完全に外部接続を遮断して利用できます。
-
サービスで提供する環境とIaaS管理系システムのリソースは物理的に分離しています。
-
サービスネットワークとメンテナンスネットワークには接続性はありません。
-
-
全体構成を把握し、システムとしての構成要件を満たせるか確認してください。
お客様先設置型/DC利用型の提供範囲(利用者との責任分担)
お客様先設置型/DC利用型の提供範囲と利用者との責任分担を記載します。利用者責任箇所が運用可能か、富士通責任範囲をベンダに任せてよいか確認してください。
レイヤー |
範囲 |
責任 |
|
|---|---|---|---|
DC利用型 |
お客様先設置型 |
||
アプリケーション |
仮想サーバー上で稼働するアプリケーション及びミドルウェア全般 |
利用者 |
利用者 |
ミドルウェア |
|||
OSイメージ |
|
||
仮想サーバーOSの払い出し |
富士通 |
富士通 |
|
クラウド機能(コントロールパネル/API) |
新機能の提供、既存機能の拡張 |
||
仮想化基盤(VMware vSphereなど) |
仮想化基盤の構築・運用管理
|
||
ハードウェア(サーバー・ストレージ・ネットワーク機器) |
ハードウェアの調達(新規/増強)・構築・運用管理、基盤システムキャパシティ管理 |
||
基盤リソース管理 |
|
利用者 |
利用者 |
ファシリティ |
ハードウェア設置用ラック提供、電源設備、空調管理 |
富士通 |
|
インターネット回線及び上位ネットワーク |
利用者 |
||
2.プライベートリージョンの適用判断事項
利用と決定までの検討フロー
プライベートリージョンの利用と、利用するメニューの決定までに、必要な検討事項があります。
可用性
利用者の要件に対応するプライベートリージョンサービス仕様を確認し、利用者側で必要となる対処、影響などを検討したうえで、プライベートリージョンの適用可否を判断します。
No. |
要件 |
プライベートリージョンの仕様 |
||
|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
小項目 |
||
1.1 |
可用性 |
継続性 |
運用スケジュール |
|
1.2 |
稼働率 |
それぞれのサービスで設定している稼働率は異なります。 |
||
1.3 |
耐障害性 |
ネットワーク |
2. 詳細は 可用性向上への取り組みを確認してください。
|
|
1.4 |
ストレージ |
3. 詳細は 可用性向上への取り組みを確認してください。
|
||
1.5 |
災害対策(DR) |
|
||
性能・拡張性
No. |
要件 |
プライベートリージョンの仕様 |
||
|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
小項目 |
||
2.1 |
性能・拡張性 |
リソース拡張性 |
vCPU |
パブリック環境で提供中の クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:クラウド サーバー(共有)タイプ)から、選択できます。一部制限があるため 仕様書を参照してください。 |
2.2 |
メモリ |
パブリック環境で提供中の クラウド技術仕様/制限値(コンピューティング:クラウド サーバー(共有)タイプ)から、選択できます。一部制限があるため 仕様書を参照してください。 |
||
2.3 |
ストレージ |
|
||
2.4 |
スケールアップ |
|
||
2.5 |
スケールアウト |
|
||
2.6 |
性能品質保証 |
|
||
運用・保守性
No. |
要件 |
ニフクラの仕様 |
||
|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
小項目 |
||
3.1 |
運用・保守性 |
通常運用 |
バックアップ |
|
3.2 |
運用監視 |
|
||
保守運用 |
計画停止 |
|
||
3.4 |
パッチ適用 |
|
||
3.5 |
運用環境 |
開発用環境の設置 |
|
|
3.6 |
試験用環境の設置 |
|
||
3.7 |
サポート体制 |
|
||
セキュリティ
No. |
要件 |
ニフクラの仕様 |
||
|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
小項目 |
||
4.1 |
セキュリティ |
アクセス・利用制限 |
認証機能 |
|
4.2 |
利用制限 |
|
||
4.3 |
データの秘匿 |
伝送データの暗号化の有無 |
|
|
4.4 |
蓄積データ暗号化の有無 |
|
||
4.5 |
不正追跡・監視 |
|
||
4.6 |
不正アクセス検知・監視 |
|
||
4.7 |
ネットワーク対策 |
ネットワーク制御 |
|
|
4.8 |
ネットワーク対策 |
セグメント分割 |
|
|
4.9 |
マルウェア対策 |
|
||
4.10 |
ディスク破壊サービス |
|
||
データセンター
動作環境
No. |
要件 |
ニフクラの仕様 |
||
|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
小項目 |
||
6.1 |
動作環境 |
動作仕様 |
対応OS (スタンダードイメージ) |
|
6.2 |
対応OS (VMインポート) |
5. 未検証のOSでも利用者責任でインポートを試行できます。動作可否は弊社では確認しません。
|
||
6.3 |
仮想サーバーのタイプ |
|
||
6.4 |
VMware Toolsのバージョン |
|
||
6.5 |
ストレージ容量 |
|
||
6.6 |
ネットワーク接続形態 |
|
||
サービス利用/システム特性/移行
No. |
要件 |
ニフクラの仕様 |
||
|---|---|---|---|---|
大項目 |
中項目 |
小項目 |
||
7.1 |
サービス利用 |
稼働状況報告 |
|
|
8.1 |
システム特性 |
負荷分散への対応 |
|
|
8.2 |
システム連携 |
|
||
9.1 |
移行 |
移行方法 |
|
|
3.プライベートリージョンで対応できない要件
操作権限/サービス提供方法
プライベートリージョンを適用できない主な条件を示します。以下の不適合条件に合致する要求があれば、以下を検討してください。
-
ハウジング環境への設置
-
専有コンポーネントの利用
-
他のクラウドやオンプレミスの利用
不適合条件 |
理由 |
|
|---|---|---|
操作権限 |
仮想化基盤の操作権限が必要
|
プライベートリージョンでは、仮想化基盤の運用管理はサービスで実施します。利用者に操作権限を譲渡できません。 |
サービス提供方法 |
インターネットへのアクセスはすべて許容できない |
プライベートリージョンのコントロールパネル/APIの管理システムは、パブリック環境と共有されます。またコントロールパネル、APIのエンドポイントへのアクセスはインターネット経由となります。 |
動作環境/サポート
プライベートリージョンを適用できない主な条件を示します。以下の不適合条件に合致する要求があれば、以下を検討してください。
-
ハウジング環境への設置
-
専有コンポーネントの利用
-
他のクラウドやオンプレミスの利用
不適合条件 |
理由 |
|
|---|---|---|
動作環境 |
物理機器の利用が必要 |
物理機器はプライベートリージョンで利用できません。
|
システム要件として高性能なCPUスペックが必要 |
提供されているvCPU以外は利用できません。また、GPU搭載モデルのサーバータイプも提供していません。 |
|
厳密なレスポンスタイムが要求されるシステム |
プライベートリージョンで提供する各サービスの性能は、特に言及がない限りベストエフォートでの提供となります。 |
|
インフラ基盤に対する厳格な動作要件を持つシステム |
インフラ基盤に特別な設定が必要なシステムは、プライベートリージョンでは稼働できない可能性があります。 |
|
サポート |
OSなどのインフラ基盤より上位層は、それぞれサポート契約が必要 |
6. 問い合わせ窓口は、富士通のサポートデスクとなります。
|
4.Oracle製品の利用検討
下記の利用パターンから利用方法を検討してください。
利用パターン |
利用方法 |
|---|---|
ハウジング環境(パターン1) |
ハウジング環境に設置したサーバーへOracle製品を導入して利用します。 |
ハウジング環境(パターン1)
5.システムパターンと運用方式の検討
【参考】パブリック環境のリージョンとゾーンについて
-
パブリック環境は複数のリージョンを利用できます。リージョンの定義は国や地域など、地理的に離れた場所を指します。
-
リージョンの中に複数のゾーンが存在し、別のシステムとして運用されています。サーバーが収容されているラックや電源、ストレージなどは、ゾーン別に分離されています。
※リージョンによってゾーンの数は異なります。
プライベートリージョンのリージョンについて
-
プライベートリージョンのDC利用型では、東日本、西日本の特定リージョンで利用できます。利用できるリージョンの詳細は、仕様書を確認してください。
お客様先設置型では、ファシリティ要件を満たせば設置できます。 -
1つのプライベートリージョンで複数ゾーンの提供はありません。複数のプライベートリージョンを契約し、複数リージョンの利用はできます。
システムパターンの検討
プライベートリージョンで想定できるシステムパターンは下記のとおりです。
※本パターン以外も実装できる可能性があります。要件に応じて検討してください。
システムパターン |
構成コンポーネント |
構成例 |
利用シーン |
|---|---|---|---|
シングルリージョン |
プライベートリージョン |
|
|
マルチリージョン |
|
|
|
|
|
||
|
|
||
ハイブリッド |
|
|
|
No.1 シングルリージョン
シングルリージョン構成とし、ロケーションサービスによる冗長性を持たない運用としたシステム構成例の概念図です。
※図に記載された吹き出し番号は、下に出てくる表の番号に対応しています。
システムパターン |
構成コンポーネント |
構成例 |
利用シーン |
|---|---|---|---|
シングルリージョン |
プライベートリージョン |
east-1 DC利用型プライベートリージョン |
|
以下にシステム構成例を実現するために利用者が実施すべき作業を記載します。
No. |
利用者が実施すべき作業内容 |
|---|---|
1 |
シングルリージョン構成とした、ロケーションサービスによる冗長性を持たないシステム構成例となります。 [8] 本構成例を実現するために利用者側が実施すべき作業を以下に記載します。
|
検討事項(リージョン障害時/メンテナンス時)
本パターンを構築するための主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
対策観点 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|---|
1 |
リージョン障害 |
災害対策(地理的冗長) |
シングルリージョン構成のため、利用中のリージョンが復旧するまでシステムが利用不可となります。 |
- |
2 |
物理サーバー |
メンテナンス時対策 |
物理サーバー上の仮想サーバーをマイグレーションにより、別物理サーバーへ移動します。 |
|
3 |
ネットワークノード |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードの切り替えが発生し、経路切り替えにともなう瞬間的な通信断が発生する可能性があります。 |
|
4 |
ストレージノード |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードやコントローラ切り替えにともなう、瞬間的なI/O遅延または断が発生する可能性があります。 |
|
5 |
仮想サーバー |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードやコントローラ切り替えによって、当サービス上に構築したシステムも瞬間的な通信断やI/O遅延または断が発生する可能性があります。 |
|
検討事項(クラウド基盤障害時)
本パターンを構築するための主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
対策観点 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|---|
6 |
物理サーバー |
クラウド基盤障害対策 |
仮想サーバーには標準でHA機能が装備されているため、データセンター内の物理サーバーが故障などにより停止した際は、その物理サーバー上で稼働していた仮想サーバーは、自動的に別の物理サーバーへ移動して稼働します。 |
|
7 |
ネットワーク機器 |
クラウド基盤障害対策 |
ネットワーク機器に異常が発生すると、原則、正常な基盤に自動的に経路が切り替わり、復旧します。 |
|
8 |
ストレージ機器 |
クラウド基盤障害対策 |
ネットワーク機器切り替えの際に、ネットワーク通信断が発生する可能性があります。ネットワーク機器やストレージ機器に異常が発生すると、原則、正常な基盤に自動的に経路またはコントローラが切り替わり、復旧します。 |
|
9 |
仮想サーバー |
クラウド基盤障害対策 |
仮想サーバーのOS層以上は、サービス側での対策はありません。 |
|
10 |
監視 |
クラウド基盤障害対策 |
本環境内に構築した監視サーバーを利用すると、ネットワーク障害時に監視不可となる可能性があります。 |
|
11 |
バックアップ |
クラウド基盤障害対策 |
シングルリージョン構成では、データを別環境へ保存していないため、リージョン単位に障害が発生した際は、バックアップデータからの復旧が前提となります。
|
|
No.2 マルチリージョン
本構成は各リージョンでActive/Activeとする構成を前提としたシステム構成例の概念図です。本例ではeast-1 DC利用型プライベートリージョン、jp-west-2パブリッククラウドを利用した構成を記載しています。
※図に記載された吹き出し番号は、下に出てくる表の番号に対応しています。
システムパターン |
構成コンポーネント |
構成例 |
利用シーン |
|---|---|---|---|
マルチリージョン |
プライベートリージョン |
east-1 DC利用型プライベートリージョン |
|
以下にシステム構成例を実現するために利用者が実施すべき作業を記載します。
No. |
利用者が実施すべき作業内容 |
|---|---|
2 |
各リージョンでActive/Standbyとしたシステム構成例になります。 [10] 本構成例を実現するために利用者側が実施すべき作業を以下に記載します。
10. 1つのシステムにフォーカスした構成例です。プライベートリージョン環境のため利用上限の範囲内で複数システムの搭載も可能です。
11. マルチロードバランサー、L7ロードバランサー(Ivanti Virtual Traffic Manager)でも構築可能です。
12. 業務データはリージョン間接続経由でセカンダリリージョン側へ転送します。
13. プライマリ側のロードバランサー(L4)へのヘルスチェックがエラーとなり、一定の切り替え条件を満たせば、自動的にセカンダリ側のロードバランサー(L4)のIPアドレスをDNSが返却するようになります。
14. セカンダリリージョンへバックアップデータ保存用仮想サーバーを構築します。
|
検討事項(リージョン障害時)
本パターンを構築するための主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
対策観点 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|---|
1 |
リージョン間接続 |
災害対策(地理的冗長) |
リージョン間通信をする際、ハウジング接続経由で専用線/閉域網での接続やインターネット回線を利用できます。 |
|
2 |
仮想サーバー |
災害対策(地理的冗長) |
リージョン間で冗長化した構成が可能となるため、リージョン間でサーバーを構築します。 |
|
3 |
業務データ |
災害対策(地理的冗長) |
復旧時間を短縮するために、利用者にてリージョン間でデータ同期の仕組みを構築します。 |
|
4 |
DNSサービス+ロードバランサー(L4) |
災害対策(地理的冗長) |
DNSサービスの「ゾーン管理」「レコード設定」機能を利用して、ロードバランサー(L4)のIPアドレスを登録します。 |
|
5 |
リージョン監視 |
災害対策(地理的冗長) |
|
|
6 |
バックアップ |
災害対策(地理的冗長) |
リージョンを跨いだバックアップの仕組みを構築します。 |
|
検討事項(メンテナンス時)
本パターンを構築するための主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
対策観点 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|---|
7 |
物理サーバー |
メンテナンス時対策 |
物理サーバー上の仮想サーバーをマイグレーションにより、別物理サーバーへ移動します。 |
|
8 |
ネットワークノード |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードの切り替えが発生し、経路切り替えにともなう瞬間的な通信断が発生する可能性があります。 |
|
9 |
ストレージノード |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードやコントローラ切り替えにともなう、瞬間的なI/O遅延または断が発生する可能性があります。 |
|
10 |
仮想サーバー |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードやコントローラ切り替えによって、本環境上に構築したシステムも瞬間的な通信断やI/O遅延または断が発生する可能性があります。 |
|
検討事項(クラウド基盤障害時)
本パターンを構築するための主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
対策観点 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|---|
11 |
物理サーバー |
クラウド基盤障害対策 |
仮想サーバーには標準でHA機能が装備されているため、データセンター内の物理サーバーが故障などにより停止した際は、その物理サーバー上で稼働していた仮想サーバーは、自動的に別の物理サーバーへ移動して稼働します。 |
|
12 |
ネットワーク機器 |
クラウド基盤障害対策 |
ネットワーク機器に異常が発生すると、原則、正常な基盤に自動的に経路が切り替わり、復旧します。 |
|
13 |
ストレージ機器 |
クラウド基盤障害対策 |
ネットワーク機器切り替えの際に、ネットワーク通信断が発生する可能性があります。ネットワーク機器やストレージ機器に異常が発生すると、原則、正常な基盤に自動的に経路またはコントローラが切り替わり、復旧します。 |
|
14 |
仮想サーバー |
クラウド基盤障害対策 |
バックアップを提供しています。定期的な自動バックアップや任意のタイミングで仮想サーバーのバックアップを取得する機能です。 |
|
No.3 ハイブリッド
本構成はプライベートリージョンとオンプレミス環境でハイブリッド構成としたシステム構成例の概念図です。本例ではeast-1 DC利用型プライベートリージョンとハウジング接続を経由してハウジング環境と接続した構成を記載しています。
※図に記載された吹き出し番号は、下に出てくる表の番号に対応しています。
システムパターン |
構成コンポーネント |
構成例 |
利用シーン |
|---|---|---|---|
ハイブリッド |
プライベートリージョン |
east-1 DC利用型プライベートリージョン |
|
以下にシステム構成例を実現するために利用者が実施すべき作業を記載します。
No. |
利用者が実施すべき作業内容 |
|---|---|
3 |
ハイブリッド構成としたシステム構成例になります。
[16]
|
検討事項(リージョン障害時/メンテナンス時)
本パターンを構築するための主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
対策観点 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|---|
1 |
リージョン障害 |
災害対策(地理的冗長) |
シングルリージョン構成のため、利用中のリージョンが復旧するまでシステムが利用不可となります。 |
- |
2 |
物理サーバー |
メンテナンス時対策 |
物理サーバー上の仮想サーバーをマイグレーションにより、別物理サーバーへ移動します。 |
|
3 |
ネットワークノード |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードの切り替えが発生し、経路切り替えにともなう瞬間的な通信断が発生する可能性があります。 |
|
4 |
ストレージノード |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードやコントローラ切り替えにともなう、瞬間的なI/O遅延または断が発生する可能性があります。 |
|
5 |
仮想サーバー |
メンテナンス時対策 |
ネットワークノードやコントローラ切り替えによって、本環境上に構築したシステムも瞬間的な通信断やI/O遅延または断が発生する可能性があります。 |
|
検討事項(クラウド基盤障害時)
本パターンを構築するための主要検討事項を以下に記載します。
No. |
検討事項 |
対策観点 |
検討内容 |
検討時の重点ポイント |
|---|---|---|---|---|
6 |
物理サーバー |
クラウド基盤障害対策 |
仮想サーバーには標準でHA機能が装備されているため、データセンター内の物理サーバーが故障などにより停止した際は、その物理サーバー上で稼働していた仮想サーバーは、自動的に別の物理サーバーへ移動して稼働します。 |
|
7 |
ネットワーク機器 |
クラウド基盤障害対策 |
ネットワーク機器に異常が発生すると、原則、正常な基盤に自動的に経路が切り替わり、復旧します。 |
|
8 |
ストレージ機器 |
クラウド基盤障害対策 |
ネットワーク機器切り替えの際に、ネットワーク通信断が発生する可能性があります。ネットワーク機器やストレージ機器に異常が発生すると、原則、正常な基盤へ自動的に経路またはコントローラが切り替わり、復旧します。 |
|
9 |
仮想サーバー |
クラウド基盤障害対策 |
仮想サーバーのOS層以上は、サービス側での対策はありません。 |
|
10 |
監視 |
クラウド基盤障害対策 |
本環境内に構築した監視サーバーを利用すると、ネットワーク障害時に監視不可となる可能性があります。監視要件によってはハウジング環境へ監視サーバーを設置してください。 |
|
11 |
バックアップ |
クラウド基盤障害対策 |
シングルリージョン構成では、データを別環境へ保存していないため、リージョン単位に障害が発生した際は、バックアップデータからの復旧が前提となります。
|
|
Appendix
契約更新時に関して
契約更新時のマイグレーション対応
-
基本プラン契約期間、ならびに各種追加オプション契約期間は、所定の方法で契約を更新し、サービスの利用期間を延長できます。
-
更新時には、契約期間が最初のプランと異なる、更新対象により更新の申し込み期限が異なるなど、留意事項があります。またマイグレーションにも各種留意事項があります。詳細は、 サービス仕様書の「9.3 利用期間 契約の更新・変更」を参照してください。
その他Tips
ラック数の目安
お客様先設置型の利用では、選択する各プラン/オプションに応じたラック数の目安を仕様書に記載しています。詳細は サービス仕様書 を確認してください。
-
新規、追加に関わらず、申し込み内容の組み合わせによる利用者ごとのケース別に、正確なラック数の案内はできません。すべての基本パック及び追加オプションを適当な空きラックがない状態とみなしたうえで、考えられるラック数の目安を案内します。
-
そのため、受注後に物理的な詳細設計をする段階でラック数を減らせる可能性があります。ラック数は、受注後の詳細決定後に最終決定となります。
-
用意するラックの要件は、仕様書の「ラック要件(お客様先設置型のみ)」を確認してください。
フィードバック
サービス利用中のトラブルは、ニフクラサポート窓口にお願いします。
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