バックアップ/リストアトラブルシュート
本仕様は2025年2月時点のものであり、予告なしに変更される場合があります。検討時には Acronis マニュアル 保護計画とモジュールにて最新情報を確認してください。
本ユーザーガイドについて
- 本ユーザーガイドは、バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)(以降は Acronis と表記します) を利用してバックアップ/リストアする際に発生するトラブルを解決する方法を説明しています。
- 使用している画面イメージは一部開発時のものを使用しているため、提供時の画面とは違う場合があります。
- サービスの詳細は以下の WEB サイトを参照してください。
バックアップ セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)- サービスを利用する際の注意事項は、クラウド技術仕様/制限値(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)) ならびにFAQ(よくあるご質問) を参照してください。
- サービスを利用する際の注意事項は、クラウド技術仕様/制限値(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)) ならびにFAQ(よくあるご質問) を参照してください。
- サービス提供企業が公開している操作手順等を案内したガイドがあります。
WEB ヘルプ(ユーザーズガイド)
バックアップが正常に終了しない
バックアップが正常に終了しない場合、以下の事象に該当する可能性があります。
Acronisエージェントの不具合
原因
Acronisエージェントの不具合によりバックアップが正常に終了していません。
対処
既知の事象である場合、エージェントの最新化により改善されます。
以下手順よりAcronisエージェントのアップデートと再起動を試行してください。
- Acronisエージェントのアップデート
- エージェントのアップデートはクラウドユーザーガイド(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud):導入)_エージェントの更新を参考に実施してください。
Acronis マニュアル プロテクション エージェントのアップデートも参考にしてください。
- エージェントのアップデートはクラウドユーザーガイド(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud):導入)_エージェントの更新を参考に実施してください。
- Acronisエージェントの再起動
Acronisエージェントの再起動は、バージョンによって再起動方法が異なります。- Acronis Managed Machine Service (mms) の再起動方法
- Windows の場合
Windows のコントロールパネルの「サービス」一覧にて、「Acronis Managed Machine Service (mms)」を右クリック >「再起動」で再起動してください。 - Linux の場合
「acronis_mms」を各 Linux 環境に合わせた Linux コマンドで再起動してください。
Acronis エージェントのバージョンが古い環境では「acronis_agent」も併せて再起動してください。
※最新バージョンを利用している場合は、「acronis_mms」のみの再起動で問題ありません。
※参考- CentOS 7 以降
- 停止: systemctl stop acronis_mms
- 開始: systemctl start acronis_mms
- CentOS 6 以前
- 停止: service acronis_mms stop
- 開始: service acronis_mms start
- CentOS 7 以降
- Windows の場合
- Acronis Managed Machine Service (mms) の再起動方法
必要なポートが開放できていない
原因
Acronisを利用するために開放するべきポートが開放されていません。
対処
通信要件を確認のうえ、適切なポートを解放してください。
- Acronisの通信要件は クラウド技術仕様/制限値(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud))_通信要件を確認してください。
- 実際に必要なポートが開放できているか疎通確認ツールを用いて、確認してください。
利用方法はクラウドユーザーガイド(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud):導入)_接続確認ツール(疎通確認ツール)で通信確認を参照してください。- 疎通確認ツールでは以下を確認できます。
- 接続先の名前解決ができること
- 必要なポートが開かれていること
- 50個のパケットを送信しネットワークが安定していること
- 確認結果はテキストファイルで書き出しできます。
- 疎通確認ツールでは以下を確認できます。
- 初回バックアップ時に以下のエラーが出力される場合は、ポート44445が開放できていません。
- 「バックアップに失敗しました」
- 「クラウドストレージは一時的に使用出来ません。後でもう一度お試しください。」
- 「アクティビティが失敗しました」
- 「アクティビティ ’リカバリポイントの更新’ が失敗しました。クラウドストレージは一時的に使用できません。後でもう一度お試しください。」
サーバーのリソース不足
原因
サーバーのリソース不足のため、バックアップが正常に終了ません。
対処
サーバーのスペックアップを検討してください。
バックアップ操作には、バックアップのサイズ1TBあたり約1GBのRAMが必要です。
エージェントが処理するデータの量や種類により、メモリ消費量は増減します。
詳細な要件はAcronis マニュアル エージェントのシステム要件を参照してください。
Linux環境で、Windows SMBプロトコルを利用する共有フォルダにバックアップできない
原因
利用しているSMBのバージョンが一致していません。
対処
設定ファイルで下位のSMB バージョンを指定してください。
対処手順を記載します。利用者自身で、事前検証と動作確認した上で作業を実施するか判断してください。
テキストエディタで/usr/sbin/acronis_mmsファイルに次の記述を追加
※追記箇所は、acronis_mms 内のサービス開始前の時点[ -r /usr/...
の前に追記します#!/bin/bash こちらに追記 [ -r /usr/lib/Acronis/system_libs/8.2.1/config ] && . /usr/lib/Acronis/system_libs/8.2.1/config
記載する内容SMB v1 の場合は以下を追記
export ASAMBA_MOUNT_OPTS=vers=1.0
SMB v2 の場合は以下を追記
export ASAMBA_MOUNT_OPTS=vers=2.0
acronis_mms を再起動
コマンド例
# sudo service acronis_mms stop # sudo service acronis_mms start
バックアップを再実行
その他
- Acronisデータセンター内のモジュールの不具合などAcronis側起因の可能性もあります。
- 上記までの内容や、 Acronis社Support Portalを確認しても解決できない場合、窓口まで問い合わせしてください。
クラウド技術仕様/制限値(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud))_お問い合わせについて
リストアが正常に終了しない
リストアが正常に終了しない場合、以下の事象に該当する可能性があります。
ルーティングが不足している
原因
リストア時にリストア対象のデバイスからネットワークフォルダに通信できていない。
対処
必要なルーティングを追加してリストアを試行してください。
ルーティングの追加方法はクラウドユーザーガイド(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud):Appendix_バックアップ/リストアの「リストア時にスタティックルートが必要な場合」を参照してください。
エージェントのバージョンが古い
原因
エージェントが最新ではない。
対処
ファイルレベルのリストアを実施した時に「マシンはオフラインになっているか、使用できません。」と表示される場合、エージェントのバージョンアップが必要です。
エージェントのアップデートはクラウドユーザーガイド(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud):導入)_エージェントの更新を参考に実施してください。
その他
- Acronisデータセンター内のモジュールの不具合などAcronis側起因の可能性もあります。
- 上記までの内容や、 Acronis社Support Portalを確認しても解決できない場合、窓口まで問い合わせしてください。
クラウド技術仕様/制限値(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud))_お問い合わせについて
フィードバック
サービス利用中のトラブルは、ニフクラサポート窓口にお願いします。
お役に立ちましたか?