導入
※本仕様は2023年9月時点のものであり、予告なしに変更される場合があります。検討時にはWEBページにて最新情報をご確認ください。
本ハンドブックについて
- 本ハンドブックでは、Acronis Cyber Protect Cloud(以降は Acronis と表記します)をお申し込みいただいたお客様へ、サービス利用開始までをスムーズに行っていただけるように説明しております。
- FJcloud-V/ニフクラ環境での利用を前提としています。
- 使用している画面イメージは一部開発時のものを使用しているため、提供時の画面とは違う場合がございます。
- サービスについては以下の WEB サイトをご参照ください。
▼バックアップ セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)- サービスを利用される際の注意事項は、クラウド技術仕様/制限値(Acronis) ならびに以下 FAQ をご参照ください。
▼FAQ (よくあるご質問)
- サービスを利用される際の注意事項は、クラウド技術仕様/制限値(Acronis) ならびに以下 FAQ をご参照ください。
インストール前確認事項
本項目では Acronis エージェントをインストールするための、前準備/要件を記載しております。 OS ごとに要件を満たしているかを確認し、次項へお進みください。
全エージェント共通確認事項
インストールに十分な空き容量があるか確認
エージェント 必要なディスク領域 エージェント for Windows 1.2GB エージェント for Linux 2GB SQL エージェントと Windows エージェント 1.2GB DNS 設定ができているか確認
名前解決ができることをご確認ください。適切なファイアウォール設定ができているか確認
以下の URL をご参照の上、Acronisのマネージャに通信するファイアウォールの設定をご確認ください。
クラウド技術仕様/制限値(ニフクラ バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud))_通信要件
Linux ご利用時の確認事項
Acronis ユーザーズガイドの Linux 版パッケージ一覧より、利用するディストリビュージョンに必要なパッケージのインストールをしてください。
※インストールするパッケージはカーネルのバージョンに適合している必要があります。
※Acronis エージェントのインストーラーが原則自動でインストールします。
※必要なパッケージは以下の URL をご参照ください。
▼Linux 版パッケージ一覧確認 URL
グローバル IP を所持していない VM をご利用時の確認事項
プロキシサーバー経由でのインターネット接続(squid)
プロキシサーバー(squid)経由でのエージェントインストールを行う際は以下のルールを適用してください。
※ニフクラルーターの web プロキシ機能はご利用いただけませんのでご注意ください。/opt/acronis/etc/aakore.yaml ファイルの修正
env セクションを探し(または作成し)、以下の行を追加します。env: http-proxy: proxy\_login:proxy\_password@proxy\_address:port https-proxy: proxy\_login:proxy\_password@proxy\_address:port
インストールファイルの実行コマンド
./<インストールファイル名> --http-proxy-host=<ADDRESS> --http-proxy - port=<PORT>
or
./<インストールファイル名> --https-proxy-host=<ADDRESS> --https-proxy - port=<PORT>
※ 上記コマンドのどちらかを実行してください。
※<ADDRESS>
はプロキシサーバーの IP アドレスへ書き換えてください。
※<PORT>
は squid で設定している port へ書き換えてください。
▼プロキシサーバーへログインの設定をしている場合は以下オプションを追記して実行してください。--http-proxy-login=<LOGIN>--http-proxy-password=<PASSWORD>
※
<LOGIN >
はプロキシサーバーへのログイン ID へ書き換えてください。
※<PASSWORD>
はプロキシサーバーへのログイン PW へ書き換えてください。詳細設定は以下の URL をご参照ください。
▼プロキシサーバーの設定
ニフクラルーター(NAT)経由でのインターネット接続
ニフクラのルーター経由でのエージェントインストールを行う際は以下のルールをルーターに 適用してください。ルーター設定
設定項目 設定内容 ネットワーク ・共通グローバルに接続してください
・対象 VMが存在するプライベートネットワークに接続してくださいルートテーブル 設定不要
※ただしルーターのルートテーブルにデフォルトゲートウェイを変更するようなルールが存在している場合に、Acronisのマネージャ宛ての通信を特定のゲートウェイから送信するようなルートテーブルを追加する必要がございます。SNAT 優先度:任意の数値
プロトコル:ALL
送信元:対象 VM の IP アドレス
アウトバウンド:共通グローバルDNAT 設定不要 Web プロキシ 設定不要 DHCP コンフィグ 設定不要
エージェントインストール方法
本項目では各 OS でのエージェントの説明とインストール方法について解説します。
利用可能エージェントの種類
▼それぞれの OS で利用するエージェント
バックアップ対象 | エージェント |
---|---|
Linux OS | エージェント for Linux |
Windows OS | エージェント for Windows |
SQL データベース | エージェント for SQL, エージェント for Windows |
※ エージェント for SQL をインストールすると「エージェント for Windows」も同時にインストールされます。
全エージェント共通操作
ご登録いただいた Acronis アカウントで管理画面へログインし、画面左メニュー【デバイス】> 画面上部【追加】と進み、対象のエージェントインストーラーをダウンロードしてください。
▼バックアップ/セキュリティサービス(Acronis Cyber Protect Cloud)管理画面
※ 表示された画面を下までスクロールすると Microsoft SQL Server が確認できます。
※ ダウンロード時に使用していた Acronis アカウントがインストーラーに組み込まれますので、複数アカウントをお持ちのお客様はご注意ください。
▼ダウンロードができたら、利用する OS の項目にお進みください。
Linux ご利用時の操作
全エージェント共通操作でダウンロードしたエージェントインストーラーをバックアップ対象サーバーに転送してください。
対象サーバーでエージェントインストーラーの実行
利用する OS を選択してください。※インストーラーの実行時、Cyber Protection サービスにマシンを登録する方法として、デフォルト以外の登録方法で実行した場合に、Cyber Protection サービスのユーザー名とパスワードを要求されます。
▼Linux でプロテクションエージェントをインストールする
成功例
失敗例
上記エラーの対応方法
/etc/yum.conf
を以下のように修正してください。▼修正前
exclude=kernel* centos-release* kmod-kvdo*
▼修正後
# exclude=kernel* centos-release* kmod-kvdo*
管理画面から登録
※ここからは管理画面の操作となります。
表示された画面を下までスクロールすると登録ボタンが確認できます。
※デバイスの一覧を簡易表示設定で表示しています。
Windows ご利用の操作
対象サーバーにて、全エージェント共通操作を行う
ダウンロードした Acronis エージェントのインストーラーを実行
※デバイスの一覧を簡易表示設定で表示しています。
SQLデータベースご利用の操作
対象サーバーにて、全エージェント共通操作を行う
ダウンロードしたAcronisエージェントのインストーラーを実行
※ デバイスの一覧を簡易表示設定で表示しています。
接続確認ツール(疎通確認ツール)で通信確認
本ツールを事前に実行し、ネットワーク構成のチェックを行うことを推奨いたします。
- 以下のURLをご参照の上、接続確認ツールを対象サーバーにダウンロードし、実行してください。
疎通確認ツール
69441: Acronis Cyber Protect Cloud、Acronis Cyber Protect 15 および Acronis Cyber Backup 12.5: Connection Verification Tool
※ 実行時の<login>
はご利用いただいているAcronisアカウントに置き換えて実行してください。
※-p=<password>
オプションは利用できません。実行時にパスワードが要求されますので入力してください。
※二要素認証をお申し込みのお客様は疎通確認ツール実行時に6桁のワンタイムパスワードを要求されますので入力してください。
実行結果例(成功例)
[xxx@xxxx]# ./linux_port_checker_en-US_x86_64 -u=xxx Check for jp-cloud.acronis.com 443 Ok Check for ams7799-jp-cloud.acronis.com 443 Ok Check for baas-fes-jp2.acronis.com 44445 Ok Check for rs-jp-cloud.acronis.com 443 Ok
実行結果例(失敗例)
[xxx@xxxx]# ./linux_port_checker_en-US_x86_64 -u=xxx -p=xxx Error 0x2470001: HTTP transfer error | line info: 0xcbd08862963188ae | $module: msp_port_checker_lxa64_215 | | error 0x2260006: Couldn't resolve host 'baas.acronis.com' | line info: 0xcbd08862963188af | $module: msp_port_checker_lxa64_215
よくあるお問い合わせ
本項目では、頻繁にお問い合わせを頂く事象について補足をしております。
エージェントの更新
原則エージェントは自動的にアップデートされます。
※デフォルトでエージェントは自動的にアップデートされる設定になっております。
自動更新を行いたくない場合は、画面左メニュー【設定】>【エージェント】と進み以下の方法で設定可能です。
※各デバイスに適応する設定と、全デバイスに適応する設定があります。
▼オレンジの注意マークが出ている場合は最新バージョンへアップデートが可能です。
▼自動アップデート停止方法(各デバイス設定)
※複数エージェントを選択した状態でも設定可能ですが、最新情報に上書きされますのでご注意ください。
※個別に設定したエージェントをデフォルト設定にリセットする場合
▼自動アップデート停止方法 (全デバイス設定)
※デフォルトではエージェントの自動アップデートはONになっていますので、OFFの設定に変更してください。
※個別に設定したエージェントには反映されません
※個別に設定したエージェントをデフォルト設定にリセットした場合は反映されます
エージェントの更新方法詳細については以下のURLも合わせてご参照ください。
▼エージェントのアップデート
システムレポート(システム情報)の取得方法
システムレポートの取得方法は以下のURLをご参照ください。
▼システムレポート取得方法
54608: Acronis Cyber Protect Cloud: Collecting system report
※システムレポートは発生した不具合の原因究明に利用いたします。 不具合が発生した際はシステムレポートを取得の上、お問い合わせください。
お問い合わせ先:ベーシックサポート(トラブル窓口)
▼システムレポート取得方法(エージェントインストール済みのデバイス)
※システム情報の収集を選択すると、zipファイルとしてデータが保存されます。
Acronisエージェントがインストールされていないか、コンピューターがオフラインの場合は以下のURLをご参照の上、対象サーバーで収集を行ってください。
▼手動での取得方法
Acronis Agent is not installed or machine is offline