ニフクラ Liveマイグレーション:仮想マシン要件
仮想マシンの移行要件(概要)
本サービスを用いて移行する仮想マシン、並びに移行元のvSphere環境は、以下の要件を満たしている必要があります。
なお、お客様の仮想マシンが要件を満たしているか確認を行うチェックツールも提供しておりますので、併せてご利用ください。
移行時に設定可能なサーバータイプ | Type-h2のみ、h2-smallからh2-tlarge64まで (最大12 vCPU, 64GBメモリまで) |
移行時に設定可能な増設ディスク | 移行先リージョンで利用可能な増設ディスク ニフクラ ゾーン別機能対応表 |
仮想マシンの移行要件(詳細)
無停止切替 | バルク切替 | |
---|---|---|
移行元環境のvSphereバージョン | 7.0 | 7.0 |
移行元環境のvSphereエディション | vDSが利用可能なエディション Enterprise Plus、Standard + vSAN等 |
Standard以上 |
移行元環境のNSX-vバージョン ※NSXをインスト―ルしており、論理ネットワークの拡張、NSXのタグの移行を利用する場合のみ |
NSX-v 6.4.5以降 | 同左 |
仮想マシンハードウェアバージョン | vHW9~vHW19 | vHW7~vHW19 |
データ転送時の最大並列実行数 | 仮想マシン100台以下 かつ ディスク プロビジョニングサイズ(仮想マシン全台の合計サイズ)10TB(10,000GB)以下 ※60台程度を推奨 |
※60台程度を推奨 |
移行元仮想マシンの最大サイズ(単体) | 12vCPU/64GBメモリ/ディスク プロビジョニングサイズ10TB(10,000GB)以下 ※選択可能なvCPU/メモリ/ストレージは移行先ゾーンに準拠 |
同左 |
マイグレーションHubへのデータ転送に利用可能なネットワーク | インターネット回線, 構内接続 | 同左 |
移行元仮想マシンの最大ディスク本数 | 15本(OS領域を含む) ※ローカルディスク(OS領域)1本+増設ディスク14本の計15本 |
同左 |
移行元仮想マシンの最大単一ディスクサイズ | ローカルディスク:2TB(2,000GB)/ディスク 増設ディスク:4TB(4,000GB)/ディスク ※実サイズと割当サイズともに上記サイズまで |
同左 |
移行元仮想マシンのBIOS選択肢 | BIOS ※BIOS以外(uEFI等)未サポート。 |
同左 |
移行元仮想マシンの仮想ディスクアダプタータイプ選択肢 | SCSI ※SCSI以外(IDR, SATA, NVMe等)は未サポート。 |
同左 |
移行元仮想マシンのCDおよびDVDドライブ移行可否 | 不可 ※移行実行時にマウントを取り外す必要があります。 |
同左 |
移行元仮想マシンのISOイメージマウント移行可否 | 不可 ※移行実行時にISOマウントを外す必要があります。 |
同左 |
移行元仮想マシンのスナップショット移行可否 | 不可 ※移行実行時にスナップショットを削除する必要があります。 |
同左 |
移行元仮想マシンでサポートされないAttribute | 共有VMDK | なし |
移行元仮想マシンの独立型ディスクサポート可否 | 不可 ※独立型ディスクの削除が必要です。 |
同左 |
移行元仮想マシンの物理互換RDMサポート可否 | 不可 ※RDMデバイスの削除が必要です。 |
同左 |
移行元仮想マシンのDirectPath I/Oが構成されている場合の移行可否 | 不可 ※DirectPathデバイスの削除が必要です。 |
同左 |
移行元仮想マシンがVMDK共有(Multi-Writer or FT-enabled)の場合の移行可否 | 不可 ※FT/マルチライターの無効化が必要です。 |
同左 |
移行元仮想マシンの物理共有SCSIバスが設定されている場合の移行可否 | 不可 ※物理共有SCSIパスの削除が必要です。 |
同左 |
移行元仮想マシンでGracefulパワーオフが実行できない場合の移行可否 | 可 | 不可 ※Force Power-offオプションの利用で対応可 |
移行元仮想マシンのNSX Security tagや仮想マシンに関する設定 | 不可 ※移行元仮想マシンの個別設定は移行されません。 |
同左 |
移行元仮想マシンがCBT有効状態での移行可否 | 可 ※移行の際にVMware HCXがCBTを自動的に無効にします。 |
可 |
移行元仮想マシンの仮想ネットワークアダプタ選択肢 | VMXNET3 E1000 E1000E |
同左 |
移行元仮想マシンの追加デバイス対応可否 | 不可 ※移行実行時にUSBデバイス等は取り外す必要があります。 |
同左 |
移行元仮想マシンのリソースリミット設定可否 | 不可 ※移行実行時にリソースリミット設定(CPUやメモリの予約等)を解除する必要があります。 |
同左 |
移行元仮想マシンのMACアドレス継続利用 | 可能 ※既存サーバーと重複した場合は移行元仮想マシン側が変更されます。 |
同左 |
移行元仮想マシンのIPアドレス継続利用 | プライベートIPアドレスのみ可能 ※「プライベートLAN」のサービス仕様に準じます。 |
同左 |
移行元仮想マシンのVMware Toolsインストール要否 | 必要 VMware Toolsバージョンについて |
同左 |
移行元仮想マシンの対応OSタイプ選択肢 | ニフクラのサービス仕様に準ずる。 ※サービス仕様外のOSについてもお客様動作確認の上持ち込み可能です。 |
同左 |
ネットワークの最低帯域 | 100Mbps以上 ※1Gbps(実測800Mbps)程度がマイグレーション帯域として利用可能であれば理論上の最大速度となります。 |
同左 |
vMotion暗号化モード | 「任意」モードで実行 ※暗号化モードが「必須」で設定されている場合、VMware HCXによる移行時に暗号化モードを「任意」に変更してください。 |
同左 |
詳細はクラウド技術仕様(ニフクラ Liveマイグレーション:チェックツール)をご確認ください。
注意事項
- ニフクラへの移行時に指定するサーバータイプは、Type-h2のみ選択いただけます。ほかのサーバータイプのご利用を希望される場合は、移行後にコントロールパネルよりタイプ変更を行ってください。
- 移行する仮想マシンのCPU、メモリの設定がマイグレーション実行時に指定されたニフクラのサーバータイプに満たない場合、仮想マシンのリソース設定は変更されずに指定されたサーバータイプの課金が発生します。
- 3CPU、メモリ3GBの仮想マシンをlargeのサーバータイプを指定しマイグレーションした場合:CPU、メモリの設定は変わらずに、課金のみlargeの金額となります。
ニフクラのサーバータイプに応じたリソース設定にする場合、移行前に仮想マシンのCPU,メモリ設定を変更するか、移行後、コントロールパネルよりタイプ変更を行ってください。
※サーバータイプ変更の詳細な仕様については、こちらをご覧ください。
※移行前に、ディスク内のパーティション・ボリューム・ドライブ構成等に合わせた設計を行ってください。- 移行元仮想サーバーで各ドライブをそれぞれ独立したディスクに割り当てている場合:
増設ディスクは各ドライブごとに作成する。各ディスクの容量はドライブに割り当てている容量以上にし、タイプは必要となる性能を満たすものを選択してください。
- 移行元仮想サーバーで複数ドライブを同一ディスクに割り当てている場合:
増設ディスクの容量は移行元ディスク容量以上にし、タイプは必要となる性能を満たすものを選択してください。
※ 移行元サーバーのローカルディスクがニフクラのローカルディスクサイズを超える場合、不足する容量については、超過ディスクが100GB単位で割り当てられます。
- 移行元仮想サーバーで各ドライブをそれぞれ独立したディスクに割り当てている場合:
- 3CPU、メモリ3GBの仮想マシンをlargeのサーバータイプを指定しマイグレーションした場合:CPU、メモリの設定は変わらずに、課金のみlargeの金額となります。
- ニフクラへ移行する仮想マシンがMicrosoft製品を利用している場合、以下の注意点をご確認ください。
FAQ(よくあるご質問):ニフクラ上にMicrosoft製品を導入する場合の注意点はありますか? - ニフクラへ移行する仮想マシンに、お客様が保有する「Red Hat Enterprise Linux サブスクリプション」が適用されている場合、以下のページをご確認ください。
機能・サービス:Red Hat Cloud Access - Oracle Databaseがインストールされた仮想マシンは移行できません。Oracle Databaseを利用できる環境として、ライセンスのBYOL(Bring Your Own License)が可能なニフクラOVMをご利用ください。