RDB:DBログ
仕様
DBサーバーでは、ログに対して以下の操作が可能です。
- ログの閲覧
- ダウンロード
- 監視
各エンジンで利用可能なログは下記の通りです。
MySQLエンジン | エラーログ・スロークエリーログ・一般クエリーログが閲覧可能です。 トランザクションログの閲覧・監視・ダウンロード機能は提供していません。 |
PostgreSQLエンジン | 起動ログ・PostgreSQLログが閲覧可能です。 |
なお、コントロールパネルでは最大5MBまでログのダウンロードが可能です。
DownloadDBLogFilePortion APIによるログのダウンロードは10MBまでが推奨となっております。
MySQLエンジンの場合
エラーログ
デフォルトでエラーログが出力されます。
- ファイル名は、「mysql-error.log」です。
- 「mysql-error.log」ファイルの中身は、コントロールパネルまたはAPIを使って閲覧できます。
- 「mysql-error.log」ファイルは5分ごとにクリアされ、その中身は「mysql-error-running.log」に追記されていきます。
- 「mysql-error-running.log」は、1時間ごとにローテートされ、ローテートされた各ファイルは7日間保持されます。
- ローテートの際、ファイル名の末尾にファイル作成時間(UTC時刻。直近24時間以内のファイルの場合は %H 、それ以降のファイルは %Y-%m-%d )が付加されます。
スロークエリーログ・一般クエリーログ
スロークエリーログ・一般クエリーログはデフォルトでは出力されません。
出力するには、DBパラメーターグループで「slow_query_log, general_log」パラメーターをそれぞれ1に設定してください。
- スロークエリーログは、「long_query_time」パラメーターでログ出力の閾値を浮動小数点数で設定できます。
例えば、「long_query_time」パラメーターを0.1に設定すれば、0.1秒(=100ミリ秒)よりも時間がかかったログがスロークエリーログに出力されます。 - スロークエリーログ・一般クエリーログは、1時間ごとにローテートされ、ローテートされた各ファイルは7日間保持されます。
ローテートの際、ファイル名の末尾にファイル作成時間(UTC時刻。直近24時間以内のファイルの場合は %H 、それ以降のファイルは %Y-%m-%d )が付加されます。
mysql_upgradeログ
DBエンジンアップグレードの実行ログが出力されます。
- ファイル名は「mysql_upgrade.log」です。
- ファイル名の末尾にファイル作成日時が付与されます。(%Y-%m-%d-%H-%M)
- 「mysql_upgrade.log」ファイルの中身は、コントロールパネルまたはAPIを使って閲覧できます。
- 「mysql_upgrade.log」ファイルは7日間保持されます。
- 以下はデフォルトで出力される警告(Warning)になります。こちらはRDBの仕様上警告の出力は止められません。無視してアップグレードしてください。
- 4) Usage of utf8mb3 charset
- 「MySQL 8.0では、utf8mb3の使用が非推奨となり、utf8mb4が標準として推奨されます」という警告です。
※MySQL 8.0のデフォルト文字セットはutf8mb4です。DBパラメーターグループで変更できます。
※アップグレードしても既存テーブルの文字セットは自動変更されません。
- 「MySQL 8.0では、utf8mb3の使用が非推奨となり、utf8mb4が標準として推奨されます」という警告です。
- 17) System variables with new default values
- 「MySQL 8.0でいくつかのシステム変数(system variables)のデフォルト値がMySQL5.7のデフォルト値から変更されます」という警告です。
※デフォルト値が変わるシステム変数:back_log、event_scheduler、innodb_autoinc_lock_mode、innodb_flush_neighbors、innodb_max_dirty_pages_pct、
innodb_max_dirty_pages_pct_lwm、innodb_undo_log_truncate、innodb_undo_tablespaces、log_error_verbosity、
max_allowed_packet、max_error_count、optimizer_trace_max_mem_size、
performance_schema_consumer_events_transactions_current、performance_schema_consumer_events_transactions_history、
slave_rows_search_algorithms、table_open_cache、transaction_write_set_extraction.
- 「MySQL 8.0でいくつかのシステム変数(system variables)のデフォルト値がMySQL5.7のデフォルト値から変更されます」という警告です。
- 18) Zero Date, Datetime, and Timestamp values
- 「MySQL8のデフォルト設定では、ゼロ日付(’0000-00-00’や’0000-00-00 00:00:00’など)の挿入が許可されません」という警告です。
- 22) New default authentication plugin considerations
- 「MySQL 8.0 からデフォルトの認証プラグインが caching_sha2_password に変更されました」という警告です。
※DBエンジンバージョンのアップグレードを実行する際、5.7以前から8.0以降では互換性の問題が起きる可能性があるため、RDBでは mysql_native_password を採用しています。
- 「MySQL 8.0 からデフォルトの認証プラグインが caching_sha2_password に変更されました」という警告です。
- 4) Usage of utf8mb3 charset
PostgreSQLエンジンの場合
起動ログ
デフォルトでは、起動ログが出力されます。
- ファイル名は、「postgres.log」です。
- 「postgres.log」ファイルの中身は、コントロールパネルまたはAPIを使って閲覧できます。
- 「postgres.log」ファイルは5分おきに更新されます。
- 「postgres.log」の保存期間を設定するにはDBサーバーに適用されたDBパラメーターグループのrdb.log_retention_periodを利用します。
- パラメーターの単位は「分」です。
- デフォルト値は4320(3日間)、最大値は10080(7日間)です。
ディスク容量が不足するとログが記録できません。DBサーバーのディスク残容量を常に監視し、十分な容量を確保してください。
PostgreSQLログ
デフォルトではエラー情報のみが出力されます。
ファイル名は、DBパラメーターグループのlog_filenameで設定してください。
log_filenameは下記の2タイプから選択できます。デフォルトでは前者の「時間ごと」が設定されています。
タイプ ローテート 値 出力例 時間ごと 1時間おき postgresql.log.%Y-%m-%d-%H postgresql.log.2014-03-17-06 日ごと 1日おき postgresql.log.%Y-%m-%d postgresql.log.2014-03-17 保存期間は、起動ログと同様にDBパラメーターグループのrdb.log_retention_periodで設定できます。
PostgreSQLログは、PostgreSQLへのクエリー情報を出力できます。出力方法は下記ページを閲覧してください。
ユーザーガイド:PostgreSQLへのクエリー情報出力
pg_upgradeログ
DBエンジンアップグレードの実行ログが出力されます。
- ファイル名は「pg_upgrade_internal.log」です。
- ファイル名の末尾にファイル作成日時が付与されます。(%Y-%m-%d-%H)
- 「pg_ugrade_internal.log」ファイルの中身は、コントロールパネルまたはAPIを使って閲覧できます。
- 保存期間は起動ログ・PostgreSQLログと同様にDBパラメーターグループのrdb.log_retention_periodで設定できます。
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