RDB:基盤アップグレード
DBサーバーの基盤アップグレードを行うことができます。
基盤アップグレードを行うことで、セキュリティリスクの低減や、予期せぬ不具合を防止することができます。
DBサーバーの基盤アップグレードステータスが「アップグレードが必要」となっている場合、基盤アップグレードの実施が必要となります。
基盤アップグレードは準備と実行の二段階で行います。
基盤アップグレードステータスが「アップグレードが必要」となっているDBサーバーの基盤は、2024年8月7日(水)をもって廃止となります。
廃止日時点で残存しているDBサーバーへの処置については、古くなった基盤の廃止についてをご参照ください。
制限事項
- DBサーバーに適用中のDBパラメーターの適用ステータスが「適用中」以外の場合はご利用いただけません。
- DBサーバータイプがdb.miniのDBサーバーではご利用いただけません。DBサーバータイプをdb.e-small以上に変更してからご利用ください。
- 外部レプリケーションを利用中のDBサーバーではご利用いただけません。外部レプリケーションを解除してからご利用ください。
- リードレプリカを利用している場合、マスターDBサーバーの基盤アップグレードを行うと紐づくすべてのリードレプリカの基盤アップグレードが同時に行われます。リードレプリカに対して個別に基盤アップグレードを実行することはできません。
- PostgreSQL9.3.4のDBサーバーの場合、基盤アップグレードステータスに関わらず基盤アップグレードを実施する必要があります。PostgreSQL9.6.5へDBエンジンをアップグレード後、基盤アップグレードを実施して下さい。
- DBエンジンアップグレードについては 技術仕様/制限値:DBエンジンアップグレード をご確認ください。
ご注意事項
- 基盤アップグレード処理中は、DB再起動が発生する場合があります。
- 基盤アップグレード処理中は、一時的にDBサーバーをご利用いただけない状態となります。
- 基盤アップグレード完了後は、基盤アップグレード後のモニタリング情報のみ表示されます。モニタリング情報は引き継がれません。
- 基盤アップグレード完了後は、基盤アップグレード直前のDBログの内容が基盤アップグレード完了後以降の内容で上書きされる可能性があります。
- アップグレード後の基盤には、セキュリティリスクの低減や予期せぬ不具合を防止するための対策が入っており、処理性能に影響が出る可能性があります。
お客様のご利用方法にもよりますので、お客様側で検証をお願いします。
必要に応じ、DBサーバータイプのスペックアップもご検討ください。
古くなった基盤の廃止について
運用ポリシー
- 古くなった基盤は、今後状況に応じて廃止の検討を進めていきます。
- 特定の基盤を廃止する場合、廃止日から6か月前までにお客様へ告知を実施します。
- 通知を受け取ったお客様は、期日までに基盤アップグレードを実施してください。
廃止日以降の対応
- 廃止日時点で残っている廃止対象のDBサーバーについては、弊社にて基盤アップグレードを実行いたします。
- 自動基盤アップグレードが実行された場合、基盤アップグレードに伴う影響が発生いたします。
- お客様により廃止日までに、お客様のタイミングで基盤アップグレードを実施していただくことを強く推奨いたします。
- 自動基盤アップグレードにて、お客様サービスへの影響やプログラムやデータの消失若しくは破損等が生じた場合であっても、当社は一切の責任を負いません。
基盤アップグレード準備
基盤アップグレードの準備をします。
DBサーバーのステータスが「稼働中」かつ、基盤アップグレードステータスが「アップグレードが必要」の場合のみご利用いただけます。
基盤アップグレード準備後、基盤アップグレードの準備状態となり、DBサーバーの基盤アップグレードステータスが「アップグレード可能」となります。
基盤アップグレードの準備状態中に、DBサーバーの異常等で、基盤アップグレードステータスが「アップグレード不可」となった場合は自動的に基盤アップグレードキャンセルが実行されます。
DBサーバーのステータスが「稼働中」かつ、基盤アップグレードステータスが「アップグレードが必要」に戻ったことを確認してから再度、基盤アップグレードの準備を実施してください。
ご注意事項
- DBサーバーが自動バックアップOFFの場合、DBサービス再起動が発生します。
- 次のメンテナンスまで保留とされていたDBサーバーに対する変更が破棄されます。
- メンテナンスについては 技術仕様/制限値:メンテナンス をご確認ください。
- 基盤アップグレード準備状態のDBサーバー、対象DBサーバーへ適用済みのDBファイアウォール、対象DBサーバーへ適用済みのDBパラメーターグループへの操作が制限されます。
- 基盤アップグレード準備状態のDBサーバーは、「基盤アップグレードキャンセル」「基盤アップグレード実行」以外の操作ができません。
- 対象DBサーバーへ適用済みのDBファイアウォールは、操作することができません。
- 対象DBサーバーへ適用済みのDBパラメーターグループは、操作することができません。
基盤アップグレードキャンセル
基盤アップグレードの準備状態をキャンセルします。
DBサーバーの基盤アップグレードステータスが「アップグレード可能」または「アップグレード不可」の場合のみご利用いただけます。
DBサーバーのステータスが「稼働中」かつ、基盤アップグレードステータスが「アップグレードが必要」に戻ったことを確認してから再度、基盤アップグレードの準備を実施してください。
ご注意事項
DBサーバーがMySQLかつ自動バックアップOFFの場合、DBサービス再起動が発生します。
基盤アップグレード実行
基盤アップグレードを実行します。
DBサーバーのステータスが「稼働中」かつ基盤アップグレードステータスが「アップグレード可能」の場合のみご利用いただけます。
基盤アップグレードは利用状況に応じて変動しますが、目安として30分程度かかります。
基盤アップグレード実行中はDBサーバーへの接続ができない状態になります。
基盤アップグレード後、元の基盤に戻すことができませんので、ご注意ください。
予期せぬ不具合を抑止するため、基盤アップグレード実行時にDBスナップショットを取得することを推奨します。
基盤アップグレード完了後、DBサーバーの基盤アップグレードステータスが「最新」になっていることをご確認ください。 処理完了後も基盤アップグレードステータスが「アップグレードが必要」になっている場合は時間をおいて再度基盤アップグレード準備から実施してください。
ご注意事項
- 基盤アップグレード実行には、DBサービス再起動が発生します。
- ポイントインタイムリカバリー機能を利用した新規DBサーバー作成時、基盤アップグレード実行中の時間を指定した場合、DBサーバーが正常に作成できない場合があります。ポイントインタイムリカバリー機能利用時、基盤アップグレード実行中の時間は指定しないようにしてください。
- 利用状況に応じて、基盤アップグレード処理に時間がかかる可能性があります。
- 自動バックアップがONのDBサーバーの場合、バックアップ取得時間が追加でかかります。
- 自動バックアップがOFFのDBサーバーかつDBスナップショット作成有で基盤アップグレードを実行した場合、バックアップ取得時間が追加でかかります。
- リードレプリカを利用している場合、リードレプリカ台数分の処理時間が追加でかかります。
- プライベートLANを利用している場合、ネットワーク設定時間が追加でかかります。
基盤ダウングレードしてリストア
基盤アップグレード実施前の基盤でDBサーバーをリストアして作成することができます。
DBサーバーの基盤廃止日 (2024年8月7日(水)) まで利用可能です。
現在以下のDBエンジンバージョンのみサポートしています。
DBエンジン | DBエンジンバージョン |
---|---|
MySQL | 5.6.12 / 5.6.21 / 5.6.22 / 5.6.34 / 5.7.15 |
PostgreSQL | 9.6.5 |
基盤アップグレードステータス
基盤アップグレードのステータスは、コントロールパネルまたはDescribeDBInstances APIで確認することができます。
API | コントロールパネルでの表示 | 説明 |
---|---|---|
required | アップグレードが必要 | 基盤アップグレードが必要な状態です。 |
preparing | 準備中 | 基盤アップグレードの準備をしています。 |
upgradable | アップグレード可能 | 基盤アップグレード準備済みかつ、実行可能な状態です。 |
upgrading | アップグレード中 | 基盤アップグレード中です。 |
latest | 最新 | 最新状態であり、基盤アップグレード不要です。 |
canceling | キャンセル中 | 基盤アップグレードをキャンセルしています。 |
not-upgradable | アップグレード不可 | 基盤アップグレード準備済みかつ、実行不可能な状態です。 |