RDB:MySQL
RDBでは、MySQL DBエンジンを利用可能です。
仕様
以下の機能が利用可能です。
- DBサーバーの作成
- DBスナップショットの作成
- リードレプリカの作成
- 自動・手動によるバックアップ
- ポイントインタイムリカバリーによるDBサーバーの復元
- SSL接続を利用した DBサーバーへの接続
DBサーバーの管理はニフクラ RDBのシステムが行うため、Telnet・SSH・Windows のリモートデスクトップ接続による接続はできません。
MySQLのクライアントであればどんなものでもDBサーバー上のデータベースへアクセスできます。
お客様には「マスターユーザー」と呼ばれる接続用のユーザーが発行され、RDBが管理のために使う権限以外は、ほぼすべての権限が付与されます。
ただし、管理者権限が必要なプロシージャやテーブルへのアクセスは制限されます。
利用可能なバージョン ※MySQL5.5.XのDBサーバーは、2023年11月27日をもって廃止しました。廃止時に残存しているDBサーバーへの処置については、古くなったDBエンジンのバージョン廃止についてを参照してください。 |
5.6.12 / 5.6.21 / 5.6.22 / 5.6.34 / 5.7.15 / 8.0.34 |
現状、マイナーバージョンアップはサポートされていません。
文字コード
MySQL DBサーバーのデフォルトの文字コードは、以下の通りになります。
- バージョンが 8.0.34 の場合:utf8mb4
- バージョンが 8.0.34 以外の場合:UTF-8
具体的には、例えばバージョンが 8.0.34 以外の場合、デフォルトのDBパラメーターグループで下記のようにパラメーターが設定されています。
独自の設定をするために、別のDBパラメーターグループも作成できます。
パラメーター名 | 値 |
---|---|
character_set_client | utf8 |
character_set_connection | utf8 |
character_set_database | utf8 |
character_set_results | utf8 |
character_set_server | utf8 |
collation_connection | utf8_general_ci |
collation_server | utf8_general_ci |
タイムゾーン
MySQLエンジンのDBサーバーのタイムゾーンはUTCに設定されています。
これはニフクラRDBのシステムが利用するrdbadminユーザーが正常に処理を行うためであり、お客様は変更できません。
お客様に発行されるマスターユーザーやお客様が追加で作成したユーザーにのみ特定のタイムゾーンを設定する方法は、下記FAQを参照してください。
FAQ:MySQLエンジンでタイムゾーンをUTCから他のものに変更することは可能ですか?
ストレージエンジン
MySQL DBサーバーのストレージエンジンとしてInnoDBエンジンのみをサポートしています。
ただし、InnoDBエンジンであっても、memcachedインタフェースは利用できません。
Federatedストレージエンジンなど、InnoDBエンジン以外のストレージエンジンを利用した場合は、サポート対象外となります。
特に、MyISAMストレージエンジンは、ポイントインタイムリカバリーやDBスナップショットからのDBサーバー作成の機能が、正常に動作しない可能性があります。
既存のMyISAMテーブルをInnoDBテーブルに変換したい場合には、alter tableコマンドが利用可能です。
例:alter table TABLE_NAME engine=innodb;
MyISAM と InnoDB にはそれぞれ長所・短所があるので、この操作を行う前には十分に想定される影響を検討してください。
SSL接続の利用
SSL暗号化を利用できます。
SSL通信を経由してDBサーバーを利用するには、下記ページの手順を実施する必要があります。
ユーザーガイド:SSL接続の利用
ユーザー権限管理
DBサーバーのユーザー権限の管理は手動で構築したDBサーバーと同じように行えます。
DB サーバー作成時、マスターユーザーには下記の権限が付与されます。
alter / alter routine / create / create routine / create temporary tables / create user / create view / delete / drop / event / execute / grant option / index / insert / lock tables / process / references / reload / replication client / replication slave / select / show databases / show view / trigger / update
DBサーバーのマスターユーザーを削除すると、動作に不具合が出る場合がありますの削除しないでください。
マスターユーザーの権限、またはマスターユーザー自体を誤って削除した場合は、マスターユーザーのパスワードを再設定し、復元してください。
また、管理用のrdbadmin、rdbrepladminユーザーのパスワード変更を含む設定変更およびユーザーの削除は、動作に深刻な不具合が出る場合がありますので削除しないでください。
なお、マスターユーザーの名前に「root」、「administrator」、「replicationuser」は指定できません。
サポート対象外のプラグイン・機能
下記は一例です。その他のプラグイン・機能は個別に問い合わせてください。
グローバルトランザクションID | MySQL 5.6、5.7、8.0のDB パラメーターグループで、gtid-modeはonに設定できません。 |
準同期レプリケーション |
|
InnoDB エンジンのウォームアップ |
|
InnoDB エンジンのテーブルスペース単位でのインポート・エクスポート |
|
認証プラグイン |
|
パスワード検証プラグイン |
|
パスワードの有効期限 | MySQL 5.7、8.0のDBパラメーターグループで、password_lifetimeは設定できません。 |
制限事項
5.7.15以前のバージョンでeXtended Architecture (以下XA) トランザクションを利用すると、不正なバイナリログが出力されることがあります。
不正なバイナリログが出力されると、リードレプリカの作成やDBサーバーの復元、基盤アップグレード等に失敗する可能性があります。XAトランザクションを利用する場合には8.0.34以降のバージョンを利用してください。