ニフクラ ルーター:Webプロキシ
ルーターをWebプロキシとして動作させるための設定です。
Webプロキシ機能によって、グローバルIPアドレスを持っていないサーバーでもインターネットへ接続することが可能となります。
構成の上限
パラメーター名 | 内容 |
---|---|
Webプロキシ数 | 1個/ルーター |
Webプロキシの設定値
パラメーター | 指定可能なパラメーター | 必須 | 内容 |
---|---|---|---|
受け側ネットワーク | 共通グローバル 共通プライベート プライベートLAN |
◯ | ルーターのWebプロキシが待ち受けるネットワークを指定します。 |
受け側ポート | 0~1024 以外の任意のポート番号 | ◯ | ルーターのWebプロキシが待ち受けるポート番号を指定します。 |
迂回側ネットワーク | 共通グローバル 共通プライベート プライベートLAN |
◯ | ルーターのWebプロキシ経由で出ていく先のネットワークを指定します。 |
DNS | 任意のIPアドレス | WebプロキシのDNSを指定します。 指定しない場合、ニフクラで利用されるインターネット上のDNSを参照します。 |
Webプロキシ経由で通信可能な宛先ポート番号
プロトコル | 通信可能な宛先ポート番号 |
---|---|
HTTP FTP over HTTP |
80, 443, 21, 70, 210, 280, 488, 591, 777, 873, 1025-65535 |
HTTPS(CONNECTメソッド) | 443 |
注意事項
- CONNECTメソッドは443ポートのみ許可されています。
- WebプロキシにFTPプロトコルで接続し、FTPサーバーへ接続するネイティブFTPプロキシは利用出来ません。
機能
Webプロキシ設定
ルーターにWebプロキシを設定します。
Webプロキシ設定変更
ルーターのWebプロキシ設定を変更します。
変更可能な設定は以下です。
- 受け側ネットワーク
- 受け側ポート
- 迂回側ネットワーク
- DNS
Webプロキシ設定解除
ルーターのWebプロキシ設定を解除します。
Webプロキシのキャッシュ動作
Webプロキシはクライアントのリクエスト、サーバーのレスポンスのHTTPヘッダーに基づき、キャッシュ応答動作を制御します。
リクエストのAuthorizationヘッダー指定 | リクエストのCache-Controlヘッダー指定 | レスポンスのCache-Controlヘッダー指定 | Webプロキシがキャッシュを行うか | Webプロキシのキャッシュ応答動作 |
---|---|---|---|---|
Authorizationヘッダーなし | Cache-Controlヘッダー指定なし | Cache-Controlヘッダー指定なし | キャッシュします | キャッシュ応答します |
no-cache | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します | ||
no-store | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
private | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
public | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します | ||
no-cache | Cache-Controlヘッダー指定なし | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | |
no-cache | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
no-store | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
private | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
public | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
no-store | Cache-Controlヘッダー指定なし | キャッシュします | キャッシュ応答します | |
no-cache | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します | ||
no-store | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
private | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
public | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します | ||
Authorizationヘッダーあり | Cache-Controlヘッダー指定なし | Cache-Controlヘッダー指定なし | キャッシュしません | キャッシュ応答しません |
no-cache | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します | ||
no-store | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
private | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
public | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します | ||
no-cache | Cache-Controlヘッダー指定なし | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | |
no-cache | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
no-store | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
private | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
public | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
no-store | Cache-Controlヘッダー指定なし | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | |
no-cache | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します | ||
no-store | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | ||
private | キャッシュしません | キャッシュ応答しません | public | キャッシュします | オリジンからコンテンツを取得し再検証した上で、キャッシュ応答します |
- Webプロキシがキャッシュ応答しない場合には、キャッシュ有無に関わらずオリジンから取得したコンテンツを応答します。
注意事項
- 複数のクライアントが同一URLで動的なコンテンツを取得する場合、クライアントのCache-Controlヘッダーの指定によってはWebプロキシがキャッシュし、キャッシュ応答する場合があります。
クライアント側でWebプロキシのキャッシュ応答を望まない場合、Cache-Controlヘッダーにno-cache
を指定してください。 - レスポンスのCache-Contorolヘッダーが
no-cache
やpublic
の場合にWebプロキシがキャッシュし、オリジンにコンテンツを取得し再検証を行う際に、別のリクエストによるDateヘッダーが最新のキャッシュが存在した場合にはキャッシュ応答します - リクエストのAuthorizationヘッダーの有無に関わらず、レスポンスにCache-Controlヘッダーが含まれる場合には指定された値を元にWebプロキシはキャッシュ制御を行います。
- サーバー側でWebプロキシのキャッシュ応答を望まない場合、Cache-Controlヘッダーに
private
またはno-store
を指定してください。
Webプロキシ設定例
パラメーター名 | パラメーター |
---|---|
受け側ネットワーク | プライベートLAN |
受け側ポート | 8080 |
迂回側ネットワーク | 共通グローバル |
DNS | — |
注意事項
- v2.6以前のバージョンを利用している場合、ルーターのWebプロキシは「明示プロキシ」および「透過プロキシ」として動作する仕様となっております。
- v3.0以降は「明示プロキシ」としてのみ動作します。