Anthos(GKE Enterprise):Cloud Service Meshを利用する
Cloud Service Meshを利用する手順を説明します。
- ステップ1:Cloud Service Meshを有効にしてクラスターを作成
- ステップ2:Namespaceの作成
- ステップ3:自動サイドカーインジェクションの有効化
- ステップ4:Deploymentの作成
- ステップ5:Serviceの作成
- ステップ6:Serviceにアクセス
ステップ1:Cloud Service Meshを有効にしてクラスターを作成
本手順では、管理クラスターでCloud Service Meshを利用する方法を説明します。ユーザークラスターでも同様の手順で利用できます。
コントロールパネルにログインし、Catalogのダッシュボードへ移動します。
リソースグループを作成します。 リソースグループの作成方法は以下を確認してください。
Anthos(GKE Enterprise):クイックスタート ステップ4:リソースグループ作成作成したリソースグループに対してCloud Service Meshを有効にし、Cloud Service Meshバージョンを指定して、クラスターの初期設定を行います。
設定完了までしばらく待ちます。
ステップ2:Namespaceの作成
管理ワークステーションにSSHログインします。
アプリケーション用Namespaceのyaml作成します。
下記のような
namespace.yaml
を作成します。apiVersion: v1 kind: Namespace metadata: name: sample
Namespaceのyamlを適用します。
作成した
namespace.yaml
をクラスターに適用します。$ kubectl apply -f namespace.yaml
ステップ3:自動サイドカーインジェクションの有効化
自動サイドカーインジェクションを有効にします。詳細は、Google Cloud: 自動サイドカー インジェクションを有効にする を参考にしてください。
クラスターで利用中のCloud Service Meshバージョンに対応する
istiod
のリビジョンラベルを出力します。$ kubectl get deploy -n istio-system -l app=istiod -o \ jsonpath={.items[*].metadata.labels.'istio\.io\/rev'}'{"\n"}'
アプリケーションの名前空間にリビジョンラベルを適用します。REVISION には前の手順で出力した
istiod
のリビジョンラベルの値を指定します。$ kubectl label namespace sample istio.io/rev=<REVISION> --overwrite
ステップ4:Deploymentの作成
アプリケーション用Deploymentのyaml作成します。
下記のような
deployment.yaml
を作成します。下記の例は「Hello Kubernetes!」を返却するだけのシンプルなアプリケーションです。apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: hello namespace: sample spec: selector: matchLabels: run: hello replicas: 3 template: metadata: labels: run: hello spec: containers: - name: hello image: gcr.io/google-samples/node-hello:1.0 ports: - containerPort: 8080
Deploymentのyamlを適用します。
作成した
deployment.yaml
をクラスターに適用します。$ kubectl apply -f deployment.yaml
Podの動作を確認します。
下記で適用したアプリケーションのPodのSTATUSが、Runningになることを確認します。
$ kubectl get pod -n sample NAME READY STATUS RESTARTS AGE hello-5c74f54cf7-4769h 2/2 Running 0 14s hello-5c74f54cf7-fjhzz 2/2 Running 0 14s hello-5c74f54cf7-n2xsd 2/2 Running 0 14s
ステップ5:Serviceの作成
type: ClusterIP のServiceのyamlを作成します。
アプリケーションへのアクセスを管理するために、下記のような
service.yaml
を作成します。apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: hello namespace: sample spec: type: ClusterIP selector: run: hello ports: - name: http port: 80 targetPort: 8080
Serviceのyamlを適用します。
作成した
service.yaml
を適用します。$ kubectl apply -f service.yaml
Serviceを確認します。
下記で作成したServiceの情報が確認できます。
$ kubectl get service -n sample NAME TYPE CLUSTER-IP EXTERNAL-IP PORT(S) AGE hello ClusterIP 172.16.130.202 <none> 80/TCP 20s
ステップ6:Serviceにアクセス
アプリケーションの動作を確認します。
$ kubectl run curl --image=curlimages/curl -it --rm -- sh $ curl hello.sample.svc Hello Kubernetes!