Anthos(GKE Enterprise):データをバックアップする
ニフクラ Catalogで作成したクラスターのデータバックアップ方法を説明します。
ステップ1:クラスターのバックアップ
Google Cloud: bmctl を使用したクラスタのバックアップと復元 に沿って、クラスターのバックアップを実施する手順を説明します。
バックアップされる内容など、詳細は上記のGoogle Cloudのドキュメントを参照して下さい。
この手順でバックアップするクラスターの情報は以下の通りです。
- 管理クラスター
- クラスター名: admin-cluster-001
- Anthos(GKE Enterprise) バージョン: 1.28.200-gke.118
管理ワークステーションにSSHログインします。
環境変数
GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS
にサービスアカウントキーのjsonファイルを設定します。export GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS=/opt/nifcloud-catalog/google-cloud/key.json
クラスターが正常に動作していることを確認します。
-c
にクラスター名、--kubeconfig
に管理クラスターのkubeconfigファイルのパスを指定します。また、実行するbmctlは、管理クラスターのAnthos(GKE Enterprise)バージョンのものを指定します。
この手順では、管理クラスターのAnthos(GKE Enterprise)バージョンは、1.28.200-gke.118
であるため、bmctlは/opt/nifcloud-catalog/bin/bmctl-1.28.200-gke.118/bmctl
を指定しています。$ cd /opt/nifcloud-catalog $ /opt/nifcloud-catalog/bin/bmctl-1.28.200-gke.118/bmctl check cluster -c admin-cluster-001 --kubeconfig bmctl-workspace/admin-cluster-001/admin-cluster-001-kubeconfig
クラスターのステータスがReconcilingでない事を確認します。
-n
に「cluster-
+ クラスター名」、--kubeconfig
に管理クラスターのkubeconfigファイルのパスを指定します。$ kubectl describe cluster admin-cluster-001 -n cluster-admin-cluster-001 --kubeconfig bmctl-workspace/admin-cluster-001/admin-cluster-001-kubeconfig
上記コマンドを実行して出力されるStatusセクションにあるConditionsから、TypeフィールドがReconcilingなものを探します。
下記のようにConditionsのStatusがFalseであれば、クラスターが安定していてバックアップ可能なことを意味します。... Status: ... Cluster State: Running ... Control Plane Node Pool Status: ... Conditions: Last Transition Time: 2023-11-03T16:37:15Z Observed Generation: 1 Reason: ReconciliationCompleted Status: False Type: Reconciling ...
クラスターをバックアップします。
-c
にクラスター名、--kubeconfig
に管理クラスターのkubeconfigファイルのパスを指定します。
--use-disk
パラメーターは任意ですが、バックアップ処理がメモリ不足でエラーになるのを防ぐために付与しています。$ /opt/nifcloud-catalog/bin/bmctl-1.28.200-gke.118/bmctl backup cluster -c admin-cluster-001 --kubeconfig bmctl-workspace/admin-cluster-001/admin-cluster-001-kubeconfig --use-disk
バックアップが正常に完了すると、
/opt/nifcloud-catalog/bmctl-workspace/backups
にバックアップが作成されます。ls /opt/nifcloud-catalog/bmctl-workspace/backups | grep backup admin-cluster-001_backup_2024-07-12T152857+0900.tar.gz
これでクラスターのバックアップは完了です。クラスターのバックアップに含まれないデータについては、必要に応じて任意の手段でバックアップをして下さい。